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「風のかたち-小児がんと仲間たちの10年-」 [映画]

午前中、ポレポレ東中野で映画を見て、午後からテニス。今日は昨日より蒸し暑くて疲れた。2ゲーム続けてやって、それでおしまいにする。

今日見た映画「風のかたち-小児がんと仲間たちの10年-」は、小児がんと闘う子どもたちのサマーキャンプを10年間にわたって記録したドキュメンタリー。キャンプの主催者の一人である聖路加国際病院副院長の小児科医、細谷亮太先生と子どもたちとのかかわりも描かれている。

私は「暮らしの手帖」に長年連載されている細谷先生の随筆を読んで、先生のファンになった一人だ。随筆の中にもがんの子どものことやキャンプのことが取り上げられていた。先月、ポレポレ東中野に「台湾人生」を見に行った際、この映画のチラシが置いてあり、細谷先生が出るならぜひとも見なくてはと思った。

医学の進歩で、全国に2万数千人いると言われる小児がん患者の10人のうち7-8人は治るようになったらしいが、それでも長期間の入院生活や副作用のある化学療法・放射線治療は子どもたちにとって過酷な試練だ。退院してからも学校でいじめられた話も出てくる。

そんな経験をした子どもたちの言葉に圧倒される。「もし家族のだれかがこの病気になったら、見ているのが辛いから、自分で良かった。私は我慢強いので、耐えられる。」「病気になって良かった。人の親切や優しさがよく分かるようになった。」「お返しに困っている人を助ける仕事がしたい。」など。

キャンプでのはじけるような子どもたちの笑顔を見ていて、子どものほうが大人よりもずっと自分の病気を受容する力があるように感じた。そして、「子どもは、死んじゃあいけない人たちだよね」という細谷先生の言葉に、こういう素敵なお医者さんに診てもらう子どもたちは幸せだなあと思った次第。

映画の中の細谷先生は、文章で想像していた以上に魅力的な方で、ますますファンになってしまった。東北なまりの残る朴訥とした話し方がまたいい。

パプリカ.JPG
田舎のパプリカでマリネを作る。皮の部分を網焼きにして、皮をむき、オリーブオイル、バルサミコ、オレガノ、塩のドレッシングで合えただけ。
コメント(4) 
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コメント 4

NO NAME

細谷先生が劇場に来る日を確認しておきます〜だなんて言ったまんまで、ごめんなさい! 
細谷先生がご実家で診察していらっしゃるシーン(バックにお父さんが映っていた)がいいなあと思いました。
、、、もしかしてcliftonさんと好きな男性のタイプが似ているのかしら〜〜〜??
by NO NAME (2009-08-22 08:26) 

clifton

kazu さん、お見通しですね。細谷先生みたいな人間的で感性豊かな男性に憧れますよ。先生は俳人でもあるようですね。
いつぞや読んだ随筆にはお父さんは既に亡くなったらしいですが、平日はどなたかに頼んで、週末山形に帰省して診療していると書かれていました。お父さんとのシーンを見て、細谷先生は田舎の診療所の医者のほうが似合っているのではと思いましたが、がんの子どもたちにとっては先生が頼りなんでしょうね。
by clifton (2009-08-22 11:20) 

松野照樹

はじめまして、松野照樹といいます。映画「風のかたち」の応援ブログをつくりましたので、大変勝手ながらこの記事をご紹介させていただきました。もし不都合がありましたら、ご連絡ください。今後ともよろしくお願いします。「風のかたち」の応援ありがとうございます!:
http://toyuuki.blog96.fc2.com/blog-entry-23.html
by 松野照樹 (2009-09-25 12:23) 

clifton

松野さま、映画「風のかたち」の応援ブログを拝見いたしました。
少しでもお役に立てば、嬉しいです。陰ながら私も応援しております。
by clifton (2009-09-30 15:17) 

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