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ブータンの旅(その1:幸福の国は遠かった) [旅]

本日、バンコクから夜行便で成田に帰着。昨日の早朝にブータンを発ったが、バンコク空港で乗り継ぎの便に搭乗するまで10時間あったので、ちょうど丸1日かかった。行きはバンコクで1泊し、インドのバグドグラ経由便でブータンに入った。

昨秋の若い国王夫妻の来日で一躍注目を浴びたヒマラヤの小国ブータンは、有名なパロのツェチュ祭の時期ということもあり、世界中から観光客が来ていた。国王のトップセールス効果は絶大だったようで、その中でも日本人が圧倒的に多かった。

九州ほどの面積に70万人が住むブータンは、国土の7割が森林。主な産業は、水力発電と観光で、電力を隣国のインドに売却している。観光は、必ず旅行会社を通し、旅行代金として1日につき200ドル以上(交通費、宿泊代、食事代、ガイド代を含む。入国する人数と時期で変わる)を前払いし、ガイドが同行しなければならない。

現地で会った一人旅の日本人の若い男性にもガイドと車がついていた。カトマンズから入ったそうで、1週間のブータン滞在費として1700ドル支払ったという。日本語のガイドを頼むと、さらに500ドル余計にかかると言われたので、英語のガイドにしたと話していた。

私たちはツアーに参加したが、ブータンは上記のような特殊な観光政策をとっているので、個人で行っても経費はさして変わらない。貧乏旅行を目指すバックパッカーは入国できないようになっている。

前国王がGNPならぬGNH(国民総幸福量)という概念を掲げて以来、ブータンは“幸福の国”として知られるようになった。現地で会った何人かの若者に幸せかどうか尋ねたら、肯定的な答えがほとんどだったが、ある一人の学生の「私たちの国は、まだ他国から援助を受けています。今後、国が自立できたら、もっと幸せになれると思います」という言葉が印象的だった。

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ブータン国営ドゥック航空の客室乗務員。ブータンでは女性より男性の方が愛想がいい。

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窓からヒマラヤの山々が見えた。

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険しい山が続き、平地が少ない。

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田んぼは棚田が多い。

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ブータン唯一の空港があるパロに到着。

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龍の国が所有する飛行機は2機だけ。

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空港ターミナル。

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あらゆる場所に国王夫妻の写真が掲げられている。

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ターンテーブルも一つだけ。

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ブータンには大型バスが通れる道路がないので、20人乗りのマイクロバスが一番大きな車。ドライバーたちが荷物を屋根に乗せているところ。

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谷間にあるパロの空港の全景。

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ティンプーに向かう時の景色。
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あべしょうちゃん

いつもブログを覗いてましたが、更新されてないのでどうしたかな?と
思っていましたらちょっと海外に旅行してたとのことで今日のPM:8時
に更新で知りました。最近は海外も国内のようにせまくなったのですね!

by あべしょうちゃん (2012-04-08 21:34) 

clifton

震災後、低迷していた旅行業界も今年に入ってからは
活況を呈しているようです。飛行機は行きも帰りもシニア層
で満席でした。

今まで参加したツアーでは最も人数の多い20名のグループ
でしたが、世界中を歩いている人ばかりで、楽しい旅でした。

違う文化に触れると、五感が刺激されて、頭も身体もシャキッと
するような気がします。
by clifton (2012-04-09 08:19) 

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