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『パラサイト 半地下の家族』 [映画]

雨の中、日比谷に映画を見に行く。チケットを買おうとして、先行上映なので、シニア割引はなしと言われ、ショック!日比谷まで出かけて行ったのに見ないで帰る選択肢はなく、正規料金を払ったが、年金生活者には1,900円は高い。

今年の1本目は、カンヌ映画祭で最高賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。キム一家は父が何度も事業に失敗し、日が差さない半地下の家で暮らしている。息子のギウは大学受験に何回も落ち、娘のギジョンは美大に行きたいがお金がない。一家全員で内職をして食いつないでいる。ある日、ギウの友達が訪ねて来て、留学するのでその間、代わりに家庭教師をやってくれないかと頼む。偽造した大学在学証明書を持って、IT企業の経営者パクの豪邸を訪ねたギウは娘の家庭教師として気に入られる。それをきっかけにキム一家は策略を巡らせ、家族であることを隠してギジョンは息子の絵の家庭教師に、父は社長の運転手に、母は家政婦にとパク家に入り込む。そして、パク一家がキャンプに出かけた夜、キム一家が自分たちの家のようにくつろいでいたパク邸で、事件が起きる。

ポン・ジュノ監督の作品は、以前『母なる証明』を見て、強烈な印象を受けた。本作はコメディ、サスペンス、娯楽の要素を取り入れながら、教育問題、就職難、貧富の差など韓国の社会問題をシニカルに描いている。テンポよく物語が進み、後半は息もつかせぬ展開となる。雨を通しての富める者と貧しき者との違いの描写が秀逸。さすがポン・ジュノ監督の作品は細部にも凝っている。久しぶりに見た韓国映画に満足。

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昨日の朝に食べた七草がゆのために450円の七草セットを初めて買ってみた。今までは、大根やカブ、セリ、三つ葉、小松菜などありあわせの野菜に干しエビを入れて作っていた。今回は干し貝柱を入れたけど、ハウス栽培の七草自体が美味しいわけでないから、わざわざ買う必要はないな。
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