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『ファヒム パリが見た奇跡』 [映画]

2日続けてテニスをし、今日もやったら、月曜日まで5日連続になってしまうので、うまく連れ合いを映画に誘導した。恵比寿で、本日封切りのフランス映画『ファヒム パリが見た奇跡』を観る。お盆休みのせいか、ほぼ席が埋まっていた。と言っても席はひとつ空けて販売されているため、実際には半分の席数になる。

バングラデシュの天才チェス少年、8歳のファヒムは母親やきょうだいと別れて、父親と祖国から脱出し、フランスに入国する。親族が反政府組織に属していたこと、ファヒムがチェスの大会で勝ち続けていたことで脅迫を受けるようになり、身の危険を感じた父親の決断だった。政治難民としての申請をするが、移民局からなかなか滞在許可が下りない。そんな中、有名なチェスの指導者、シルヴァンと出会い、ファヒムは彼の指導を受けることになる。フランス語が全くわからなかったファヒムだが、シルヴァンの教室で出会ったチェス仲間の協力でまたたく間に上達する。難民申請が却下され、父親の強制送還が決まった頃、ファヒムはフランスの全国チェス大会に出場し、12歳以下で優勝する。

言葉も習慣も全く異なる国にやって来て、ホームレスのような生活をしながら、チェスでチャンピオンになり、身分証を取得できたという現代のおとぎ話だが、実話に基づいている。難民の話、チェスのコーチとの師弟関係、父親と息子の関係と内容が多岐にわたっていて、それぞれに興味深い。父親はじめファヒムの周囲の人々の優しさに心がなごみ、久しぶりにいい映画を観たという満足感に浸ることができた。

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近所の芙蓉の花。夏の花で一番好き。
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