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「緋の河」を読む [読書]

青い空に雲が増えて来たなと思っているうちに、急に雨が降りだす。すぐに止んで、また青空が顔を出すというのを3-4回繰り返しているうちに一日が過ぎた。家でじっとしているのと連れ合いは不満気だったが、ライブカメラで見たら、テニスクラブはだれも来ていないわよと諦めさせる。彼は、例のごとくずっとパソコンでGYAOにかぶりつき、私は本を読んでいた。

一昨日から手に取った桜木紫乃著「緋の河」を読み終えた。釧路出身の著者が同じく釧路出身のカルーセル麻紀さんをモデルに書いた作品だが、全くのフィクション。幼少の頃から芸能界に登場するまでを描いている。主人公の秀男は自分がほかの男の子とは異質な存在だと小さい時から感じているが、それを恥ずかしいとは思わない。男の子に憧れ、女として生きたいと切に願う。自分の心を常に直視し、自分自身であろうとする。いじめやあざけりに屈せず、したたかに生きていく。

物語としての面白さに加えて、登場人物たちのセリフが魅力的。桜木さんの著書はほとんど読んでいるが、どの作品もこれぞ小説だという満足感が得られる。

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今朝の抹茶
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