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懐かしのイナゴの佃煮 [暮らし]

さわやかな秋晴れの一日。午前中、久しぶりに鍼灸院へ。2週間に1回は鍼治療を受けたいと思っているのに、前回から1カ月以上経ってしまった。左肩が凝っていると言われる。テニスをしなくなっても右肩痛がある。それが原因かもしれない。

午後は、荷物運搬人を伴って、近所のスーパーや商店に食材の買い出し。行きつけの美容院で教えてもらった魚屋でイナゴの佃煮を見つけた。魚屋と言っても干物や佃煮が主で、生ものは、薄く切ってある刺身だけ。しかも小さなパックに4切れずつしか入っていない。種類はマグロ・タイ・ヒラメ・ホタテの4種のみ。1パック200円という手ごろなお値段なので、4種類買っても800円。老人のつまみにはちょうどよい。豊洲市場にお勤めの方が昼頃から自宅で開いているみたいで、路地を入った住宅街にある。教えてもらわなければ、絶対にわからない場所だ。

何年かぶりに食べたイナゴの味は懐かしかった。子供の頃はよくイナゴ獲りをして、祖母や母がそれを佃煮にした。小学校でもイナゴ獲りの日が2日間あって、手ぬぐいで袋を縫ってもらい、イナゴをつかまえてはその袋に入れた。生徒は各自の家の近くの田んぼや堤防でイナゴを獲り、それを学校に持って行き、計ってもらう。そして2日間の合計でたくさん獲った人にはノートなどのご褒美がでた。私はイナゴ獲りが得意だったので、いつも上位入賞だった。イナゴはあらかじめ父兄から注文を取っておき、1升いくらで売り、教材の購入に充てていたように思う。勉強なしで、イナゴ獲りしながら学校に行けばいいわけで、楽しみな行事だった。

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茨城産のイナゴの佃煮。家で佃煮にする時は、布袋ごと熱湯に浸したあと、イナゴを新聞紙の上に広げて、足や羽根を取り除いた。でも、売っているものは、そのままの姿だ。
コメント(2) 
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コメント 2

pecotyan

イナゴ、珍しいですね!
最後に食べたのは30年くらい前になるでしょうか。
とってる姿もみなくなりました。
小学生の頃、イナゴとりをした事をcliftonさんのブログを読んで鮮明に思い出しました。cliftonさんはとるのが上手だったようですが私はだめでした。
イナゴはその時期の保存食で何升も買って布袋に入れて茹でて母や祖母と羽、足をとったものです。臭いが独特でした。本当に懐かしいです。
各家庭で味が違いましたね。中々難しい佃煮だったと思います。
この時期になると山のきのこを食べた事を思い出します。震災後は食べられなくなりましたが汁物にしたり醤油で煮て大根おろしで食べたり…。塩漬けにして後で塩出しして食べたものです。
昔の食べ物が懐かしくなるのも年をとった証拠ですね。
また味と共に光景も懐かしいです。
by pecotyan (2020-10-25 12:49) 

clifton

一小でもイナゴとりあったんですか。
イナゴは砂糖を多くするとお茶請けにもなりましたよね。
羽も足もとりましたし、手間を考えると高級な食べ物でした。
北海道出身の夫はバッタみたいだと以前は手を出しませんでしたが、
今回は食べていました。苦手だったことを忘れてしまったのでしょう。

きのこはいろんな種類がありましたよね。きのこも栗も裏山で
いくらでもとれた子供時代が懐かしいです。添加物や農薬なしの
自然のものばかり食べていたので、今になってみるとぜいたくな
食生活だったと言えるかもしれません。

by clifton (2020-10-25 15:58) 

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