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「母のいる場所 シルバーヴィラ向山物語」を読む [読書]

年に一度のマンションの排水管清掃が終わったあと、林試の森へ散歩に行く。ポカポカ陽気で、まるで春のようだった。例によって、「にしむら」で鰻を買って来る。

久田恵著「母のいる場所 シルバーヴィラ向山物語」を読んだ。ノンフィクション作家で、シングルマザーである著者は脳血栓で倒れた母を10年間自宅で介護してきた。一緒に介護を担ってきた父親も高齢になり、限界を感じた彼女は母を老人ホームに入れることを決意。取材で通っていた有料老人ホーム「シルバーヴィラ向山」に父を見学に送り出す。そこは介護型と自立型の2つのホームがあり、父はひと目で気に入ったらしく、自分は自立型に入所してお母さんの面倒を見ると言い出す。そして、著者もホームのすぐ近くに転居し、毎日のように母を見舞う生活が始まる。

母が亡くなるまでの2年半のホームでの暮らしを活写し、入所者やそこで働く人たちのエピソード、ホーム経営者の取り組みなどを紹介している。この施設は喫煙・飲酒OK、門限もなく、恋愛も自由。規則でがんじがらめになっている一般的な老人ホームとは別世界だ。2001年発行の本なので、介護保険が始まる前のホームを描いた作品だが、施設のホームページを読むと経営理念や介護哲学は変わっていなそう。読んでいて、こんなホームなら、入所したいなと思ったけど、私の年金では無理だわ。

施設のホームページ(https://www.silvervilla.com/)やインタビュー記事(https://seniorguide.jp/column/tsukamoto/1285601.html)を読んで、こういう入所者も介護者も居心地の良い施設が増えてくれたらいいのにと思わずにはいられなかった。

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今朝の抹茶

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陽気に誘われて、林試の森はすごい人出だった。
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