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「鏡の背面」を読む [読書]

天気がいいうちにと9時開店と同時にスーパーに入る。重い物を買いたかったので、連れ合いと一緒に行く。炭酸水4本とポン酢を持たせたが、今日は不平を言わなかった。口癖の「疲れた」も2-3回つぶやいただけ。

篠田節子著「鏡の背面」を読んだ。DVや薬物で心的外傷を負った女性たちが暮らすシェルターが落雷で火事になる。その際、薬物中毒の若い母親と子供を助けるために施設を運営する小野尚子と目の不自由なスタッフが焼死する。ところが、亡くなったのは小野尚子とは別人だったという衝撃的な事実が警察からもたらされる。

スタッフの中富優紀は以前に小野尚子を取材したことのあるライターの山崎知佳とともに、一体何があったのか調べ始める。老舗出版社令嬢で、かつて自分もアルコール依存症だった小野尚子は資産を投げうって、施設を運営し、まるで聖母のように慕われていた女性。いつ、だれが、どのようにして彼女と入れ替わったのか、信じがたい事実が徐々に明らかになる。

久しぶりに読み応えのある作品だった。面白くて、長編ながら中だるみせずに読了。

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近所にまだノウゼンカズラが咲いている。
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