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『キネマの神様』 [映画]

雨がそれほど強く降っていなかったので、品川に映画に行く。電車が空いていて、映画館も同様かなあと思っていたら、こちらの方は大賑わいだった。席は一つ空けて販売されているため、満員になることはないが、ロビーは子供連れも多く、平日の10倍くらいの人がいた。帰省するな、ほかの県に行くなと言われれば、雨の日は映画くらいしかないよね。隣の水族館も行列ができていた。

観たのは、松竹映画100周年記念作品、山田洋次監督の『キネマの神様』。原田マハの原作は1年前に読んでいた。当然だが、映画は原作とは全く別物だった。77歳のゴウはギャンブルと酒でサラ金から借金し、妻と娘に見放されているダメ親父。そんなゴウが唯一愛してやまないのが映画。若い頃に助監督をしていた彼は自分の脚本「キネマの神様」で監督デビューするはずだった。ところが撮影を開始した途端に転落事故で大ケガをし、監督の夢が断たれてしまう。それから数十年後、孫が当時の脚本をゴウの昔の仲間、映画館主のテラシンから手に入れ、とうの昔に失っていた青春時代の夢が動き始める。

御年89歳の山田監督がゴウ役の志村けんさんをコロナで失い、コロナで撮影が制限される中で撮った映画愛にあふれる作品。俳優陣は皆はまり役で、演技も見事。昔の撮影所の雰囲気がよく出ていて、昭和のレトロ感も楽しめた。観たあとに心がほっこりする山田監督の作品が好き。


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もう一品という時に登場する焼きナス。両面焼きの魚焼きグリルに放り込めば、超簡単。今夜は出汁と生姜をかけたが、削り節・ポン酢、ごま油またはオリーブオイル・醤油・おろしにんにくという組み合わせで食べることもある。
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