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『カツベン!』 [映画]

予告編を何度も見た『カツベン!』を見に品川へ。家を出る時にかなり雨が降っていたので、レインコートに雨靴で出かけたら、映画館に着いた頃には止んでしまった。

無声映画時代、活動写真(サイレント映画)の上映中にスクリーンの横で解説を務めたのが活動写真弁士、略して活弁と呼ばれた。日本以外の国では生演奏だけで、弁士はいなかった。日本は文楽や歌舞伎など語りの文化があったから、自然の流れで弁士という職業が登場したらしい。そういえば、この映画を見ていて、私が子供の頃、活動を見に行くと大人たちが言っていたことを思い出した。

子供の頃から活動弁士に憧れていた俊太郎は、悪い仲間に利用され、弁士の真似事をしていたが、ひょんなことから青木館という映画館に雇われる。そこは隣町の新しい映画館に客を取られ、閑古鳥が鳴いていた。酒浸りの弁士に威張りくさった弁士、気難しい映写技師など曲者ぞろいで、俊太郎は雑用係としてこき使われる。ある日、弁士がライバル館に引き抜かれ、俊太郎にチャンスがめぐってくる。急遽ピンチヒッターで弁士を務めることになり、それが好評で弁士として雇われる。しかし、昔の泥棒仲間から目を付けられ、また女優となった初恋の相手が現われ、彼女のトラブルに巻き込まれたりして、身辺に不穏な空気が漂う。

弁士をめぐるドタバタ喜劇。弁士という仕事を取り上げたのは当たりだと思うが、ドタバタ過ぎたのと同時に冗長な部分もあり、面白かったけれど、なにか物足りなかった。

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大好きな柿がそろそろ終わりなので、カブとサラダにする。
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