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『人間失格 太宰治と3人の女たち』 [映画]

またしても朝から雨。梅雨だからと言って、律儀に毎日降らなくてもいいのに。いい加減にしてほしいと叫びたくなる。

久々に近場の目黒シネマを訪問。従来は2本立てだったが、1本立てで料金は一律千円になっていた。18日から2本立てになるらしい。席は前後左右一つ置きで指定席、食事は禁止という点が従来と違っていた。今日の観客は15名。

観た作品は、昨年公開の蜷川実花監督『人間失格 太宰治と3人の女たち』。太宰治をめぐる、妻、小説「斜陽」のモデルで太宰の子を産んだ女性、最後に太宰と入水心中をした愛人の3人の女性の物語。内容はフィクションでもあらすじは実話に基づいている。

太宰の人間失格ぶりにはあきれたが、ダメ男だからこそ女性たちが放っておけなかったのかもしれない。太宰はむしろ脇役で、彼を愛したたくましい女性たちが主役。蜷川監督の作品は初観賞。色彩に満ちた独特の映像美で、舞台のような感じがした。ほかの2人の女優も上手かったが、妻役の宮沢りえの演技がダントツ。

本夕、芥川賞の発表があった。太宰治の孫、石原燃さん(太宰治の次女、故津島祐子さんの娘)が注目されたが、残念ながら受賞を逃した。津島祐子さんの作品も芥川賞の候補になったことがある。太宰は芥川賞を熱望したがとれなかったというのは有名な話。津島家にとって、芥川賞は3世代にわたる因縁の賞らしい。

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鶏肉はもも肉ばかり使うので、たまには違う部位もと手羽先を調理。新聞に載っていたレシピで、焼いてから、水・酒・酢・醤油・砂糖で煮た。
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