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「楽園のカンヴァス」を読む [読書]

腰が痛い、肩が痛い、そのうえ暑くて、テニスどころではないと連れ合いをなだめて、一日中家から一歩も出ずに引きこもり。ギラギラの太陽をシャットアウトするために、カーテンを引き、ブラインドを下ろして、読書にふけっていた。

原田マハ著「楽園のカンヴァス」を読み終えた。スイス在住の伝説のコレクターが所蔵するルソーの絵画をルソーの研究者2人がその真贋を判断するという一種のミステリー。

コレクターに招聘され、鑑定を依頼された研究者は、MoMAのキュレーターであるアメリカ人男性とパリのソルボンヌ大の美術史科で研究職に就いている日本人女性。2人はコレクターの家で、ルソーの有名な「夢」にそっくりの絵を見せられる。そして、古書を渡され、7章ある物語を毎日1章ずつ、90分以内に読むことを指示される。それを読み終えた7日目に真贋の判定結果をコレクターに説明し、正しく判定した者にこの絵を譲ると告げられる。

なかなかスリリングで、一気に読み進めてしまった。絵画に興味がなくても、面白く読める。この著者の本は、「たゆたえども沈まず」と「暗幕のゲルニカ」に続いて、3冊目だが、どれも史実を織り交ぜているのが共通している。この中では、「楽園のカンヴァス」が一番面白かった。

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今朝の抹茶
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