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「火の粉」を読む [読書]

図書館に予約してあった本の準備ができたとメールが届いたので、開館時間の9時に行き、7冊借りて来た。天気であれば、散歩がてら「にしむら」に鰻を買いに行こうかなと考えていたけど、今にも雨が降りそうな空模様で止める。連れ合いは今日も引きこもりで、時々疲れちゃったとつぶやきながら、ずっとパソコンの前から動かず。

今日借りて来た雫井脩介著「火の粉」を一気読みする。元裁判官の梶間の家の隣に、かつて彼が裁判長として無罪判決を下した武内が越してくる。それは偶然なのか、それとも?と梶間は一瞬うろたえる。梶間の心配をよそに、武内は梶間の母や妻、息子一家ともすぐに顔なじみになり、親切で気のいい隣人として、家族の間に入り込んでくる。やがて、不可解な出来事が次々と起きるようになり、一家に火の粉が降りかかる。

隣人の狂気にじわじわと浸食されていく四世代同居の家族。目の前で殺人事件が起きるわけではないが、背筋が寒くなるような恐怖が立ちのぼってくる。登場人物の背景に嫁姑、介護、児童虐待の問題が散りばめられていて、それらがリアルに描かれている。女性の心理描写が上手いなあと感じた。それにしても、女性陣が介護や家事で大変なのに、元裁判官の父親と弁護士を目指し司法試験受験中の息子があまりに自分勝手であきれた。決して後味のよい作品ではないが、サスペンスとしては面白い。

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近所に咲く都忘れ
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病気が進行しているなあと感じる時 [テニス]

好天の下、連れ合いのテニスレッスンに付き添う。少し風があったが、まあまあのテニス日和だった。クラブ近くで、Hさんとすれ違う。向こうから来るのはHさんじゃないと言ったら、連れ合いが相撲に詳しい人だよねと。Hさんのキーワードは、相撲らしい。

昨年の9月末でテニスクラブを退会し、10月からレッスンに同行するようになったが、やはりこの7カ月で、テニスの腕が落ちてきているなあと感じる。コーチがほとんど動かなくてもいい所にボールを打ってくれるので、ラリーは続くけれど、ボールに威力がなくなった。初めの頃は、まだまだやれそうだと思ったけれど、1年後は無理かもしれない。

毎日聞かされる昔の話も登場人物が入れ替わっていることがある。高校時代の友達の話をしていて、大学時代の友達のエピソードと取り違えていたり、父方の叔母さんと母方の叔母さんがごっちゃになっていたりと記憶が曖昧になってきている。

進行する病気とわかっていても、現実を突きつけられると、やはり不安になるし、落ち込む。

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テニスのあと、いつもの和菓子屋で、日曜の抹茶用の生菓子と弁当を買って来た。先週、柏餅を買ったら美味しかったので、今日も買ってしまう。
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「犯人に告ぐ 1~3」を読む [読書]

今日は2人共、家から一歩も出ずに引きこもり状態。朝は一人で歩きに行こうかなと考えていたけど、なんだか面倒になってしまった。

雫井脩介著「犯人に告ぐ」シリーズ1~3までを読み終えた。
1は、川崎で起きた連続児童殺害事件の捜査が行き詰まり、神奈川県警はある賭けに出る。それは、現役捜査官をテレビに出演させて、自称バッドマンの犯人に呼びかけ、犯人からの連絡を待つというものだった。その役目を仰せつかったのが6年前の誘拐事件の捜査で失敗した巻島警視だった。

2(闇の蜃気楼)は、バッドマン事件から半年後、巻島捜査官は特殊詐欺の摘発に乗り出している。振り込め詐欺グループの一員だった砂山は、指南役で天才詐欺師の淡野から絶対に失敗しない誘拐計画に誘われる。大日本誘拐団を名乗る彼らは、標的を横浜の菓子メーカーの社長と息子に定める。

3(虹の影)は、巻島捜査官は行方知れずの大日本誘拐団の主犯格、淡野を追っている。今度はネットテレビで、″リップマン″こと淡野に呼びかけ、淡野がネットで応答してくる。しかし、淡野は裏で驚くべき取引を仕掛けようとしていた。

警察小説だが、3編ともそれぞれに娯楽性が高くて面白い。1から順に読むのがお勧め。3の主人公は、巻島よりむしろ淡野で、物語として一番印象に残った。

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今朝の抹茶の生菓子は、バラの花。

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昨日、いつもの八百屋でまた台湾産パイナップルを2個購入。サイズは小さいが、1個398円で味に外れなし。台湾を応援しなくちゃと買い始めたパイナップルは既に10個以上。昼に食べて、今夜は冷蔵庫にあった豚肉・パプリカ・タマネギと炒めた。
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「マンガ 認知症」を読む [読書]

快晴なのに連れ合いは外に出る気なし。スーパーに連れて行こうと声を掛けたが、行かないと言われた。買い物は一人のほうがずっと楽だから、ホッとしたものの、引きこもり気味になりつつあるのが心配。

新聞か何かで知り、半年くらい前に図書館に予約していた「マンガ 認知症」が忘れた頃に届いた。認知症の祖母を母と介護したマンガ家、ニコ・ニコルソン(日本人女性)と認知症心理学が専門の佐藤眞一阪大教授の共著。マンガと文章で介護者が抱く疑問を解説している。認知症の人と介護者、両方の気持ちをくみ取りながら、認知症の人の心の中を解き明かしていく。

ニコさんが経験した認知症の人の困った言動例をマンガで描き、佐藤先生が行動心理学的な解説を加えている。読みやすいうえ、とてもわかりやすかった。今までに読んだ認知症関連本の中でダントツの良書。認知症の人の行動には理由があり、それを知ることで介護者の不安も減る、認知症の人は、人と心を通じ合わせることが難しいので、孤独の中で生きている、ケアは相手を思いやることだが、思い通りにならないと介護者はケアからコントロールに陥りやすい、高齢男性はプライドと闘って生きているなど、腑に落ちることばかり。とにかく楽な介護なんてないのだから、少しでも相手の気持ちを知ろうと努力するしかない。

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近所のナデシコ
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三五八漬けは手軽で旨い [暮らし]

曇天で、はっきりしない天気だった。朝、連れ合いに付き添って銀行へ、そのあとは一人で近所に買い物に出ただけ。もっぱら家で本読みしていた。

先だって、田舎の友達がタケノコや野菜を送ってくれた際、荷物の中に「三五八の素」が入っていた。三五八(さごはち)漬けは、塩3・米麴5・米8の漬け床の割合が名前になっている福島の漬物。本格的には炊いたお米と麴を混ぜて漬け床を作るらしいが、いまどきは水を加えるだけで漬けられる″素″が東京のスーパーでも売られている。友達が送ってくれたのは、地元の麴屋さんのもの。

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ジッパー付き袋に野菜を入れ、三五八を野菜にまぶし、差し水をして一晩冷蔵庫で寝かせれば、朝ご飯に食べられる。何度か漬けて、水分が多くなってきたら、スポンジで吸い取り、三五八を加える。試したことはないが、魚や肉にまぶしておいてから焼くのもいいらしい。とにかく糠漬けのようにかき回す手間も要らないし、簡単にできて旨い。

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キュウリとニンジンを漬けた。
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対処法は「取り合わない」 [つぶやき]

月曜日が祝日だったため、連れ合いのテニスレッスンは1週間ぶり。明け方まで降っていた雨も止み、レッスン中にほんの少し弱い雨が降ったが、無事終えることができた。

コート近くで、クラブに向かうMさんと出くわした。連れ合いがMさん!と叫ぶ。Mさんが自転車を止めて、握手してくれた。レッスン中にT子さんも来てくれた。私と一緒に見学していたら、コーチがギャラリーが多いせいか、俄然ボールに勢いが増しましたねと連れ合いを冷やかす。和菓子屋で、生菓子・柏餅・お弁当を買い、機嫌よく帰宅。薬のせいか、午後はパソコンの動画を付けっぱなしで、何度か居眠り。

家に帰り着いた途端、″疲れちゃった″を連発していた。主治医に「疲れた」という言葉を繰り返す話をしたら、文字以外のメッセージを含んでいるのかもしれません、自分の不甲斐なさを嘆いている声のようにも感じられると言われた。確かに自分の気持ちを言葉で表現できないため、苛立ちや不安を「疲れた」のひと言に込めているのかもしれない。「疲れた」と怒鳴るのを聞いても、素知らぬ顔をして放っておくと、そのうちに静かになる。まともに取り合ったら、かえって油に火をそそぐ結果になりそうだなので。とにかく、認知症の人の心を読むのは至難の業。

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昨日、ゆっくり見て行ってくださいと言われたお宅のバラたち。
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散歩は一人に限る [暮らし]

朝ご飯の片づけをして、7時40分に一人で散歩に出かけた。徒歩30分の林試の森公園へ向かう。連休最後の日で午後から天気が崩れるとの予報もあり、朝から結構な人出。走っている人、歩いている人、遊具で遊んでいる子どもたち、広場で運動している親子などさまざま。1ヵ月ぶりの林試の森はすっかり濃い緑の世界になっていた。

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林試の森の広場

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ベニバナトチノキの花

行き帰りに通った住宅街では昨日同様、バラの花が咲いているお家があちこちにあり、今日も目の保養ができた。小さい庭ながら、何種類ものバラが植えられているお宅があった。ちょうど家の方が出ていらしたので、写真を撮ってもいいですかと聞いたら、どうぞゆっくり見て行ってくださいと言われる。帰りはめったに通らない道を選んだお陰で、美しいバラたちに会えた。来年のために、バラが咲く家の場所を脳にインプットしておかなくちゃ。

連れ合いが一緒だと、おちおち花を愛でたりしていられないので、やっぱり散歩は一人に限る。

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林試の森に向かう時に見たバラ

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帰り道にあったお宅のバラ
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バラの花が見頃 [暮らし]

今日は、にわか雨がなさそうだからと布団カバーやシーツなど大物を洗濯。掃除も済ませ、美容院にカットに行く。連れ合いが長年通っている店主一人でやっている美容院で、1年前の緊急事態宣言中に千円カットを止めて、こちらに変えた。料金が4.5倍になったが、連れ合いのことを話したり、愚痴も聞いてもらえるので、セラピー代と思えば安いかな。まともな会話ができる貴重な1時間なので。

お茶屋さんから、予約していた新茶が入荷しましたと連絡があり、午後取りに行く。回り道をしながら近所を歩いたら、あちこちで見事なバラに出会った。バラを植えている家が結構多いことに気付く。

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揚げ物はお店で食べるに限る [食べる]

今日は一日爽やかな晴天が続いた。朝いちで、図書館とスーパーへ。図書館は閲覧禁止で、開館と同時に新聞や雑誌の閲覧コーナーを目指す人たちがいないため、館内はひっそりとしていた。利用者に会わなかったのは初めてかもしれない。スーパーは開店早々でも結構な人出。″芯まで食べられます″と書かれた台湾産パイナップルがたくさん積まれていたが、昨日いつもの八百屋で2個調達済み。

たまには外で食べようと池上の「厨房しらかわ」へランチに行く。3人組もいたが、ほかは1人客ばかりだった。常連客に頼まれて、テイクアウトもやっているそうだ。お店でのアルコール提供が禁止になったため、料理を持ち帰って、家で飲みながら食べるという人が増えているみたい。確かに揚げ物や肉料理を食べるなら、ビールやワインがあったほうがずっと美味しく感じるもの。

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いつものように、牡蠣と海老フライ定食をいただく。やっぱり揚げ物は、揚げたてをお店で食べるに限る。

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歩道の植え込みに咲くカーラ
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お赤飯をいただく [友達]

昨日に続いて今日も午後から不安定な天気。急に暗くなったと思ったら、叩きつけるような雨が落ちてきた。ずっと引きこもりの連れ合いを少しでも外に出さなくちゃと八百屋に連れ出す。家に帰り着くなり雨が降り出したので、助かった。往復十数分しか歩かないのに、 ″疲れた″を連発していたから、雨に遭ったら、超不機嫌になるところだった。

朝、元同僚のEさんから、お赤飯を蒸かしたので届けますねと電話があった。3月のお彼岸にはぼたもちをいただき、今度はおこわ。自分では作らないものをいただくのは、うれしい。

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日曜の朝は抹茶


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よど良い固さに上手に蒸かしてあった。ゴマ塩まで付いていて、Eさんの気配りに感激。3人分くらいの量があったが、2人で一度に食べてしまった。
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家に緊張感がなくなる [暮らし]

午前中に鍼灸院へ。駅までの通りも電車の中も結構人がいた。5連休なのに、ずっと家に居ることなんてできないのは当然。むしろ連休中は温泉も空いているかもしれないなあと未練がましく、温泉のことばかり考えていたが、鍼灸院で治療中に地震があり、やっぱり家でおとなしくしているべきかなと思い直す。

朝一番にサッシと網戸を拭いた。網戸は3カ月くらい掃除していないので、雑巾が真っ黒になる。暇人なのに、掃除の頻度が現役時代とさして変わらないのがいけない。3年前までの十数年間、夏場を除いて月に1-2回は10人前後のお客を招いていたので、それなりに家の手入れはしていた。でも、お客をしなくなったら、家も緊張感がなくなったような気がする。やはり、人も家も他人の目に晒さないと劣化するのかも。

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最後のタケノコ料理は、牛肉・ピーマンとオイスターソースで炒めた。
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