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『いのちの停車場』 [映画]

昨日から映画館が営業再開となったので、1カ月半ぶりに映画館へ。品川で、『いのちの停車場』を観た。席は一つ空けて販売されている。観客は二十数人ほどで、閉館になる前より少し増えた感じかな。再オープンを待ち望んでいた人たちだろう。

舞台は金沢。東京の医大病院で救命救急医として働いてきた白石咲和子は故郷金沢に戻り、まほろぼ診療所に勤める。そこは在宅医療を行う診療所で、咲和子が今までやって来た医療とは全く異なる世界だった。初めは戸惑っていた咲和子だが、院長や看護師と共に在宅医療に取り組むうちに命のあり方について考えるようになる。

在宅医療を受けている患者のエピソードを通して、尊厳死・安楽死などの問題も提起され、現在の医療制度について考えさせられる。こんな在宅医療のチームがあるなら、終末期は病院ではなく、自宅で過ごしたいと思った。金沢の四季折々の風景が美しい。犀川の花筏、兼六園の雪吊り、茶屋街など、金沢の街が魅力的に撮られている。咲和子(吉永小百合)の父役の田中泯さんの鬼気迫る演技が印象に残った。吉永さんが「徹子の部屋」に出演した際、田中さんとは同い年とおっしゃっていた。親子役で全く違和感がなかったのは、さすがだ。

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近所のクレマチス
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