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「流浪の月」を読む [読書]

しとしとと一日中雨が降り続いた。今日も連れ合いをパン屋に連れ出す。往復10分くらいしか歩かないのに、疲れたとのたまう。午後は、買い物がてら一人で都議選の投票へ。雨のせいか、投票所は人が少なかった。

凪良ゆう著「流浪の月」を読んだ。7-8カ月前に図書館に予約した本で、2020年度本屋大賞受賞作。

仲の良い両親の下、世間の常識に縛られない育ち方をした更紗。父が亡くなり、母が男と出て行ってしまったあと、伯母の家に引き取られる。そこでの息苦しい暮らしから逃れたくて、公園で会った青年の家について行く。その青年、大学生の佐伯は逆に教育熱心な母親に育児書どおりに育てられたが秘密を抱えている。2人の奇妙な同居生活は2カ月に及び、外出した途端、少女誘拐事件の当事者とわかって、佐伯は逮捕、更紗は児童養護施設送りになる。

事件から15年後、24歳になった更紗は恋人と同棲し、ファミリーレストランでバイトをしている。ある日、同僚と行ったカフェで、佐伯に再会。世間はひどい目にあったかわいそうな女の子としか自分を見てくれないが、更紗にとって佐伯は加害者ではなく、世間の常識というプレッシャーから救ってくれた人。更紗と佐伯の間には一切恋愛感情はない。しかし、お互いにとって必要な存在であるという世間からは理解されない絆があった。

本屋大賞を受賞したということで、期待して読んだのだが、心に響くわけでもなく、面白い作品でもなかった。単に好みが合わなかったということか。

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今朝の抹茶。生菓子は露草。

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雨に濡れたアガパンサス
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