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「大川わたり」を読む [読書]

曇りがちな天気ながら、蒸し暑さが半端じゃなかった。夕方、雷鳴がとどろく中、徒歩20分の病院へ2日目のワクチン接種に行く。行きはかろうじてセーフだったが、帰りはどしゃぶり。風もあったので、傘を差しても下半身がびしょぬれになってしまった。

山本一力著「大川わたり」を読んだ。腕のいい大工の銀次は恋仲だった女と彼を育ててくれた棟梁を失って、博打に手を出し、二十両の借金を作ってしまう。賭場の親分から、深川から追放、金を返すまでは再び大川を渡ってはならない、渡ったら殺すと言い渡される。神田の道場に居候しながら1年間心身を鍛えた銀次は道場主の紹介で呉服商の手代になる。銀次の働きぶりはお店の人たちの間で評判が良かったが、ねたみがもとで再び銀次を陥れようとする悪だくみが待ち受けていた。

懸命に更生しようとあがく男の苦難の物語。江戸の下町の人情もので、後味の良い作品だった。

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途中に咲いていた名も知らぬ花
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