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「任侠楽団」を読む [読書]

朝から雨。強風で横殴りの雨が時折激しく降り、とても外に出る気にはなれなかった。2人で一日中引きこもり状態。連れ合いはいつものごとくTVerで同じドラマも何度も繰り返して観ていた。月曜日に続いてテニスレッスンが雨で中止になり、今週は全くできずに終わる。

私は洗面台回りと台所の調味料を入れておく引き出しの掃除をした。ひどく汚れないうちにやっておくと短い時間ですむので、億劫にならずに取り掛かれる。レンジ回りは毎日やる。夕飯の食器洗いをすませたあとに、油がはねたところを洗剤をつけたスポンジで拭き、最後に台ふきんで拭き取る。数分の労力で、きれいな状態を保てる。

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サツキもいろいろな色がある。今日の風雨で散ってしまうかも。

今野敏著「任侠楽団」を読んだ。任侠シリーズ第6弾で1年前に発行された最新作。今回、阿岐本組の親分が依頼された案件は、演奏会を間近に控えた交響楽団の内紛を解決し、無事に演奏会にこぎつけること。ヤクザであることがバレないようにコンサルティング会社の人間として楽団事務所に赴き、楽団員の人間関係を探っていく。クラシック音楽なんぞに全く縁がない阿岐本親分と日村代貸がステージマネージャーからオーケストラのイロハを教わりながら、音楽の魅力に気付いていくのが面白い。任侠シリーズは常にハッピーエンドなので、気楽に読めて、楽しい気分になれる。

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豆苗を一度切り取ったあと、容器に水を入れ、毎日取り換えていたら、また芽が伸びてきた。

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友達からのフキの細い部分をきんぴらにして朝ご飯で食べていたが、今朝で食べ終えた。

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今夜は冷凍してあった鶏肉を冷蔵庫にあったセロリとマイタケ、それに冷凍のぎんなんと炒めた。

昨日の良かったこと
①大谷選手が14・15号の2本のホームランを打った。
②林試の森で森林浴をしながら、瞑想をした。
③台湾ライチが甘くてジューシーで美味しかった。
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「任侠シネマ」を読む [読書]

湿度が高く、気温以上の暑さを感じた日だった。連れ合いのテニスレッスン日で、毎度のことながら「待てない症候群」が出たが、幸いにもそれほど重症ではなかった。暑さのせいか、体力が落ちているのか、打球に力強さがなくなってきている。コーチとのラリーは続くが、ナイスショットとほめたくなるボールが減った。徐々に病気が進行しているわけだから、仕方ないけれど、つい欲をだしてしまう。

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和菓子屋に向かうのにクラブの前を通ったら、かつてのテニス仲間たちがプレーしていた。皆さん、変わらず元気にテニスを楽しんでいるなあとうれしくなる。クラブを退会して早3年近く。一度もラケットを握っていないが、やってみたいという気が起きないのが自分でも不思議。今は一人で歩くのがなによりも楽しい。

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昨日の散歩で出合ったユリ

今野敏著「任侠シネマ」を読んだ。「任侠書房」、「任侠学園」、「任侠病院」「任侠浴場」に続く任侠シリーズの5作目。1作目からすべて読んでいる。親分以下6人の小さな組、阿岐本組が問題を抱えて潰れそうな組織を再生させる話。出版社、私立高校、病院、銭湯ときて、今回は映画館。ヤクザの親分がボランティアに近いやり方で堅気の人たちの間に入って、経営を立て直していくのが痛快で面白い。

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弟のズッキーニを使ったサラダ。薄切りして塩を振りかけておき、水洗いしたあと、マヨネーズ・ワサビ・削り節・ほんの少しの醤油で和える。

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キンメダイの湯煮。魚を引き揚げたあと、弟のレタスを入れ、サッと火を通して付け合わせにした。ポン酢と合って美味しかった。

昨日の良かったこと
①大谷選手が11号ホームランを打った。
②林試の森に散歩に行き、可愛い犬を連れていた男性としばしお話ができた。
③今年初めて作った生姜の佃煮が上手にできた。
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「チョウセンアサガオの咲く夏」を読む [読書]

朝から一日中雨が降り続いた。午後からはかなり強い降りになる。ここ2-3日晴天で風が強く、乾燥状態だったので、恵みの雨だった。


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今朝の抹茶

連れ合いが使っていたDVDの外付けドライブが壊れて、再生できなくなった。パソコンについているドライブを壊したあとに買ったもので、まだ1年は経っていない。出し入れが雑でちゃんとはまっていないのに無理に入れたりするのが原因だと思う。仕方がないので、雨の中一人で電器店に行く。同じ型式の在庫があり、ホッとする。4千円だったが、消耗品と考えるしかないわ。


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散歩で目に入ったほとんど土がないところに咲く草花。植物の生命力にはいつも感動させられる。

図書館で借りた、柚月裕子著「チョウセンアサガオの咲く夏」を読んだ。ぞっとする話、おかしな話、泣ける話など11編の短編集。標題の「チョウセンアサガオの咲く夏」が一番面白かった。でも柚月さんの作品は長編のほうが魅力的。


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夕飯は春菊のねりごま和えと豚丼。北海道の友達に豚丼のたれをいただいて以来、豚丼にはまっている。生姜焼き用の3㎜くらいの厚さのロース肉をフライパンで焼いて、最後にたれを回し入れるだけ。簡単で美味しい。いつも行くスーパーに同じたれが置いてあるのを発見。豚丼が頻繁に登場するようになった。
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「桜ほうさら」を読む [読書]

朝から雲ひとつない真っ青な空が広がった。5時に朝ご飯を食べ、6時に散歩に出発。北風が吹いていて、爽やかな気分で歩けた。9日ぶりの洗足池は緑が濃くなってきて、ツツジは終わりに近い。これからはハナショウブの季節。平日の朝だったせいか、人がそれほど多くなかった。渡りの鳥たちが去ってしまったので、池面が静か。水鳥はカルガモしかいない。


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今朝の味噌汁は、ジャガイモ・ニンジン・ワカメ、卵焼きは、桜海老・青ネギ・出汁入り、納豆は、白菜キムチ・青ネギ・オリーブオイル入り。

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本日の洗足池

午後は連れ合いを誘って、近所を20分ほど歩く。陽射しは強かったが、まだ風が吹いていて、快適な散歩だった。

友達が貸してくれた宮部みゆき著「桜ほうさら」を読んだ。舞台は江戸の深川。古橋笙之介22歳が主人公。上総国の小藩の小納戸役だった父が賄賂を受け取った疑いをかけられて腹を切り、次男の笙之介は江戸に出る。深川の長屋に住み、写本の仕事をしながら、父の汚名を晴らそうと事件の真相を探る。

いくつかのエピソードを通して、人生の切なさ、家族の愛憎、下町の人々の人情、淡い恋心、権力争いなどが描かれている。全体を通して、ほのぼのとした気持ちになれるが、結末がちょっと意外。久しぶりに宮部みゆきさんの時代物を読んで、面白かった。


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洗足池への往復で見かけたバラの花
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「占い日本茶カフェ 迷い猫」を読む [読書]

朝から一日中雨降りの天気。一時は風が強く、横殴りの雨となる。とても外出する気にはなれず、2人で引きこもっていた。連れ合いはいつものごとく机の前に座って、パソコンで映画やドラマをずっと観ていた。GYAOの配信はなくなったが、TVerで日本のドラマは観られる。

私は本を読んだり、ユーチューブで動画を観たりして過ごす。今日読み終えたのは友達が貸してくれた、標野凪著「占い日本茶カフェ 迷い猫」。主人公は愛猫を連れて日本各地に赴き、「迷い猫」という出張カフェを開いている女性。タロット占いもやり、日本茶と占いをセットにしてサービスする。

6編からなる連作短編集で、その土地の水や茶葉を使い、さまざまな淹れ方で客をもてなす。日本茶好きの私にとっては、興味をそそられる話が多くて、読んでいて楽しかった。暑い時期に抹茶・水・ひとかけらの氷をシェーカーに入れ、振って提供するというやり方に度肝を抜かれる。シェーカーがあるので、夏に試してみようかな。

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3時に台湾人にいただいたウーロン茶を飲む。急須と茶海は台湾で買ったもの、茶碗は日本の煎茶用。

散歩していて見かけたバラの花

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「イン・マイ・ライフ」を読む [読書]

快晴の朝、6時半に散歩に出発。外に出た途端、冷たい北風に震えあがった。手がかじかむほどの寒さ。休まずに往復1時間半歩いたけれど、体が温まらなかった。田舎の義妹から、朝桜吹雪のように雪が舞ったと連絡があったので、どこも冷え込んだみたい。


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今朝の抹茶

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おかゆは、昨日青豆を茹でて、ひたし豆を作ったので、その豆を少し入れた。桜海老と梅干しをトッピング。

林試の森は日ごとに新緑の世界に変わりつつある。毎年楽しみにしているベニバナトチノキが花をつけていた。ツバキはほとんどの木が咲き終えて、花が残っているのはわずか。園内至る所に咲いているのはシャガだけ。これからは日光浴よりも木陰を求める人が増える季節を迎える。


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本日の林試の森

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ベニバナトチノキの花

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岩根絞、最後の一輪

吉本由美著「イン・マイ・ライフ」を読む。先日読んだ、村井理子著「本を読んだら散歩に行こう」の中で紹介されていた本。著者の吉本さんのことは全く知らなかったが、雑誌『アンアン』や『クロワッサン』でスタイリストとして活躍された方らしい。前半は新聞に掲載された「わたしを語る」というコラムをまとめたもの。18歳で熊本から上京し、62歳で東京を引き揚げるまでの目まぐるしかった仕事人生が語られている。後半の「あたらしい土のうえで」は、故郷の熊本に帰り、自分が育った家に住み、地元の人たちと縁を結びながら暮らした10年が綴られている。

著者は私と同じ団塊の世代なので、興味深く読んだ。同感した部分も多々あるが、売れっ子でがむしゃらに働いたはずなのに貯金ゼロには驚いた。フリーランスだから厚生年金がないのは仕方ないけど、家もない独り身の女性が東京で隠居生活を送るのは無理だわ。熊本の人たちとの出会いもすべては東京での縁から始まった。結局、人生に彩りを与えてくれるのは、人との出会いとつながりだとつくづく思う。
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「教誨」を読む [読書]

強い風が吹き荒れ、時折雨が落ちてくる不安定な天気だった。二人共、家から一歩も出ず、引きこもりの一日。金曜日なのにこの天気ではさすがにカフェまで歩いて行く気になれず、本を読んだり、ユーチューブを観たりとゴロゴロ。


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朝ご飯

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お昼は冷凍うどん

3-4カ月前に図書館に予約した柚月裕子著「教誨」を読んだ。青森県の小さな田舎町で自分の娘を含む2人の幼女を殺害したことで死刑判決を受けた響子。身元引受人となった埼玉に住む遠縁の静江は響子の死刑執行後に遺骨と遺品を引き取ることになる。老齢の静江の代わりに東京拘置所に出向いた娘の香純は、響子の最後の言葉は「約束は守ったよ、褒めて」だったと聞かされる。だれとどういう約束をしたのか、なぜ響子は子どもを殺めてしまったのか。香純は子どもの頃に田舎の法事で一度だけ会ったことのある響子を思い浮かべながら、その疑問を解き明かそうと青森に向かう。

柚木さんの作品はほとんど読んでいるが、今作はちょっと期待外れだった。閉鎖的な田舎独特の人間関係の中で、理不尽な思いを抱きながらも声を殺して生きるざるをえない人たちの孤独感や閉塞感は理解できるけれど、殺人の動機としてはいまいち納得がいかなかった。


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昨日の散歩で見かけたコデマリ、カロライナジャスミン、ハナミズキ
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「本のない、絵本屋クッタラ: おいしいスープ、置いてます。」を読む [読書]

朝6時半、強い南風が吹きまくる中、洗足池まで散歩。途中の家に藤の花が咲いていた。洗足池ではミツバツツジやヤマブキが盛りを過ぎ、ヤマツツジやレンゲソウが見頃になっている。季節は駆け足で進んでいる。


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本日の洗足池

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途中の家に咲いていた藤

昼近くに連れ合いとクリーニング店とパン屋へ。普段着のセーターは手洗いしたが、おしゃれ着だけクリーニングに出した。冬物の片づけはそろそろお終い。

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友達が貸してくれた標野凪著「本のない、絵本屋クッタラ: おいしいスープ、置いてます。」を読んだ。クッタラは店主、広田が札幌の木造二階建てで営む絵本屋。スープとコーヒーが飲めるカフェでもあるが、本は置いていないという不思議な店。訪れた客の話を聞いて、その人に合う本を見つけてあげるのが広田の仕事。共同経営者の八木も一役買っている。

クッタラにふらりと立ち寄る悩める人たちが、その人のために店主が探し出した絵本に癒される話が6編載っている連作短編集。その時々のスープもとても美味しそうで、読んでいて温かい気持ちになれる作品。八木さんの存在がまたいい。


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サワラの食べ方は西京焼きが一番好き。味噌をみりんでのばして、半日ほど塗り付けておくだけ。オリーブオイルで炒めた長崎産のアスパラはさほど美味しくなかった。
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「本を読んだら散歩に行こう」を読む [読書]

久しぶりに朝から快晴。とはいえ、冬のようなすっきりした青さではなく、霞がかった空だ。

朝食を終えた6時頃から、いつものようにDVDを観ていた連れ合い、9時頃から疲れたと言い始めた。そりゃ疲れるわ、椅子に座ってずっとパソコンの画面を観ているんだもの。天気もいいし、外に連れ出すことにする。桜吹雪の中、近所を20分ほど巡ってきた。そしたら、落ち着いてまたおとなしくDVDを観ていた。GYAOが観られなくなったので、もっと頻繁に図書館でDVDを借りて来なくちゃ。午後、お茶屋に行く時に一応声をかけたら、行くと言うので、再び20分歩く。朝と違って、半袖でいいくらいの陽気で暑かった。


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お昼は、菜花とツナのパスタ。

村井理子著「本を読んだら散歩に行こう」を読んだ。いつ図書館に予約したのか、どこでこの本を知ったのかも覚えていない。翻訳家でもある著者の家族や仕事にまつわるエッセイ40編が収録されていて、1編ごとに読んだ本が最後に紹介されている。それらの本は小説のみならず、ノンフィクション、漫画、写真集など多岐にわたっている。重いテーマもあったが、すっきりとした読みやすい文章で、著者の率直さが伝わってきた。紹介された本の中に読んでみたいと思った本が何冊かあったので、図書館に予約しよう。

散歩で見かけた花たち

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ドウダンツツジ

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ヒマラヤユキノシタ

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トキワマンサク

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初めて見た八重咲きユキヤナギ
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「吉原手引草」を読む [読書]

朝から降り続く雨に買い物に行く気も失せ、家から一歩も出ずに引きこもっていた。昨日は夏日だったというのに今日は季節が逆戻り。冷たい雨に打たれているだろう桜がかわいそうになる。


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昨日の散歩で見た花。もう西洋シャクナゲが咲いていてびっくり。

松井今朝子著「吉原手引草」を読んだ。直木賞受賞作で、過日に読んだ「吉原十二月」同様、舞台はお江戸の遊郭、吉原。葛城という吉原一の花魁が突然姿を消してしまう。真相を探るべくある人物が楼主はじめ遊郭で働く人たちや葛城の客であった人々に話を聞いて回る。

聞き役の名前や身分は明かされず、本人は言葉を発しないで、話し手が語る内容から真相に迫っていくという手法をとっている。ミステリー的な要素もあるが、吉原という世間とは隔絶された世界のしきたりや仕組みが詳しく描かれている。そこで働く人たちの仕事も細分化されていて、興味深い。ほかの時代小説や映画でも江戸時代の吉原はたびたび出てくるが、こんなにきっちり組織として成り立っているとは知らなかった。いろいろな意味で面白く読めた。これから時代ものを読む時に参考になりそう。


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パンを買いに出なかったので、お昼はパスタにした。みじん切りのニンニクとタマネギをオリーブオイルで炒め、コンビーフを加えてほぐし、茹でたパスタと混ぜただけ。コンビーフはツナ缶同様、常備している。キャベツや白菜と煮込んでも美味しい。

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友達に教わったコマツナとツナのマヨネーズ炒め。ポン酢も少し加えた。さっぱり味ながらもこくがあって美味しい。
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「吉原十二月」を読む [読書]

今日から3月。年が明けたのがついこの間だと思っていたら、あっという間に2カ月が過ぎ去ってしまった。毎日たいしたことをやっていないのに時間の流れだけは早い。

朝からパン屋に行く話をしていた連れ合い、今日もまた「待てない症候群」の攻防戦かと危惧したが、杞憂に終わった。ダウンを着たり準備するのは早かったけれど、なんとか予定出発時間の15分前まで待っていられた。


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昨日の散歩で目にした家々の梅の花。実にいろいろな種類の花が咲いている。


松井今朝子著「吉原十二月」を読んだ。舞台は江戸時代の吉原。楼主が見込んで育てた2人の花魁が主人公。競い合いながら花魁までのぼりつめた性格も容貌も異なる2人の少女の半生が楼主によって語られる。廓の組織やしきたり、季節の行事、花魁に必要な芸や教養などが詳しく描かれていて、とても興味深く読めた。読後感もよく、この作者の作品をもっと読んでみたい。


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友達からの青豆でひたし豆を作った。一晩水につけておき、20分くらい茹でて、出汁に浸けた。

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今夜のキャベツ料理は、ロールキャベツ。トマト味が好きなので、缶詰のカットトマトとブイヨンで煮込んだ。雪下キャベツは柔らかくて、煮ても美味しい。
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「ザリガニの鳴くところ」を読む [読書]

春本番のような暖かい日。お昼はパンと決めていたが、連れ合いが言い出さないので、黙っていた。11時になってパン屋に行って来るけど、どうする?と聞いたら、行くとの返事。今日は「待てない症候群」の対応をせずに済んでラッキー。


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今朝の抹茶

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おかゆは、干し貝柱・ゆり根・ギンナン入り。

図書館に予約したことさえ忘れていた「ザリガニの鳴くところ」を読み終えた。動物学者、ディーリア・オーエンズが初めて書いた小説で、2019、2020年にアメリカでベストセラーになった作品。

舞台は1950-60年代のアメリカ南部ノースカロライナの湿地帯。物語は村の青年の死体が発見されるところから始まる。その捜査状況と捜査対象になった女性の物語が交互に語られる。

父親の暴力に耐えかねて、兄姉そして母までも家を出てしまい、6歳のカイアはたまにしか帰らない父と暮らすことになる。しかし、その父も戻らなくなり、10歳にして独りぼっちになった彼女は父のボートを操り、獲った貝を売ることで生きてゆく。友達は湿地にいる野性動物たちで、学校にも行っていないため、字も読めない。ある日、兄の友達だったテイトと出会い、字を教えてもらうようになる。村の中心部には近寄らず、貝を買ってもらう黒人夫婦としか付き合いのなかったカイアだが、テイトを通して本が読めるようになり、生物学に興味を持つ。大学生になったテイトが去ってしまったあとは村の青年チェイスと付き合うが、彼はほかの女性と結婚。やがてカイアが22歳になった時、テイトの計らいで長年集めた貝殻の標本とその絵をもとにした本が出版されることになる。ところが、その1年後、カイアは殺人罪で逮捕されてしまう。

「湿地の少女」と呼ばれ、偏見と差別の中で生き抜いた少女の成長物語。自然観、動物の生態、恋愛観、ミステリーとさまざまな要素がからみあって、読みごたえのある作品になっている。久しぶりに500ページ超の本を読んだが、面白かった。


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昨日の散歩で出合ったスイセンとクリスマスローズ。
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「飛び立つ季節:旅のつばくろ」を読む [読書]

明日はパン屋と昨日から連れ合いに言われていたので、お昼を買いにパン屋に行く。火曜日が定休日だということは忘れていないようだ。昼食後、私は散歩に出かけた。一昨日は体が重かったが、鍼灸治療を受けたせいか、今日は快調だった。連れ合いが持って行く?と言って、珍しく歩数計を出してくれた。せっかくだからと携帯して行き、戻ったら8,856歩だった。歩き過ぎかな。


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本日の林試の森

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同じ木に異なる色の花が咲く「秋の山」という名のツバキ。

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名の知らぬツバキ

沢木耕太郎著「飛び立つ季節:旅のつばくろ」を読んだ。JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」に連載されていた国内の旅にまつわるエッセイ35編が収録されている。コロナ禍に見舞われる3年前までは母に会うため毎月新幹線に乗っていたので、沢木さんのエッセイを読むのが楽しみだった。

記憶にある話も何編かあったが、あらためて旅へといざなってくれる話ばかりで、読んでいて楽しかった。人との出会い、旅先でのつかの間の交流、記憶に刻み込まれた旅の思い出を軽妙なタッチで綴っている。日帰りの歩く旅もあれば、昔行った遠い場所を訪ねる旅もある。読み終えたら、無性にどこかに行きたくなった。散歩の際、歩くコースを毎回少しだけ変えている。今の私にはそれが旅のようなものかな。


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林試の森の住人。カラスは自転車のかごの中をあさっていて、タオルなどを地面に落としていた。追い払っても逃げない。
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「母の待つ里」を読む [読書]

予報通り今朝は冷え込んだ。めったにマイナスにならない東京の最低気温が-2.9℃。北海道で一番寒い陸別町では-26.9℃だったらしいから、一桁違う。田舎の弟の家では、部屋に置いてある猫用の飲み水が凍っていたそうだ。寒い所の光熱費は大変だろうな。

午後からは雲ひとつない青空で、窓越しの陽射しは強く、電気ひざ掛けさえ不要だった。昼近くに連れ合いとパン屋へ。昨日から明日はパン屋と言い続けていて、残念ながら今朝になっても覚えていた。11時に開店と何度も言っているのに7時にはダウンを着て、帽子をかぶってしまう。このところ起きなかった「待てない症候群」が出て、なだめるのに一日分のエネルギーを使い果たした感じ。


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昨日の散歩の帰り道に出会ったミモザの木。植えてから7年だそうで、今年は例年より早い開花とか。

浅田次郎著「母の待つ里」を読んだ。ある日、クレジットカード会社から年会費35万円のプレミアムクラブ会員宛てに「ふるさとを、あなたへ」というキャッチコピーの封書が届く。失われたふるさとを回復し、過ぎにし日に帰るという、ライフ・ストーリーを提供するというサービスだった。

東京生まれでふるさとを持たない還暦世代男女3人が、1泊2日で50万円というそのサービスを利用する。3人共一人暮らしで、既に両親を失くしている。カード会社の案内に従って行った先は東北の限界集落。そこの古い民家には、母のちよさん86歳が待っていた。本当の母親のように手料理で利用者をもてなし、話を聞いてあげる。偽りの母子にもかかわらず、ちよさんの子を思う真心に触れ、心が満たされたかれらはここを自分のふるさとにしたいと思いはじめる。

人間関係、家族関係、都会への一極集中、地方の過疎化、リタイア後の生き方など、いろいろな要素が詰め込まれている。ファンタジックな物語だが、すごく面白く読めた。ふるさとと言えば、やっぱり母をイメージするのはだれでも同じみたいだ。


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夕飯は、北海道産ナメタガレイの湯煮、紅菜苔のオイスターソース炒め、サツマイモとリンゴのレモン煮、茹でスナップエンドウ。煮魚用の魚はほとんど湯煮にしている。
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「老いの入舞い 麴町常楽庵月並の記」を読む [読書]

朝、2人でスーパーに行っただけで、あとはどこへも出かけず家に居た。


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今朝の抹茶

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2本ある幸福の木のうち、挿し木したほうの木につぼみがついているのを発見!咲くまで2-3週間かかるかな。

松井今朝子著「老いの入舞い 麴町常楽庵月並の記」を読んだ。4編からなる連作短編集で、舞台は老中松平定信が失脚したあとの江戸。主人公は、かつて大奥にいて今は尼僧となっている老女、志乃。同心、間宮仁八郎が事件を調べていく中で常に関わってくる人物だ。大奥での経験から鋭い推理力を発揮する尼僧と正義感に燃える若き同心の探索で事件を解決していく。

尼僧も彼女に仕える2人の女性も個性的で面白い。この作者の作品を初めて読んだが、読みやすく読後感もよかった。時代小説、特に江戸時代が舞台の小説が好みなので、またほかの作品を読んでみよう。


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近所のバラ
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「おいしい料理は、すべて旅から教わった」を読む [読書]

朝一番に鍼灸院へ。2駅分歩いて、最寄駅から3つ目の駅で電車に乗った。治療中に眉間にシワが寄っていますと言われる。近頃まともに鏡で自分の顔を見ていないので、気がつかなかった。ストレスを感じると眉間に力が入るみたい。深呼吸したりして、力を抜くよう心がけよう。


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近所のロウバイ

友達のSNSで知った料理研究家、荻野恭子さんの著書「おいしい料理は、すべて旅から教わった」を読んだ。20代から44年間で旅した国は60ヵ国。単なる物見遊山ではなく、常に食べ物、料理に目が向いていて、現地で食べまくり、ホームステイして家庭の料理を教わり、さらに現地の料理教室で学んだりしている。そこでの経験を通して、その国の食文化を体系的・歴史的に紐解いていく。

どこの国にも保存食があり、主婦たちはそれらを仕込んではいろいろな料理に使う。水が貴重な地域ではできるだけ水を使わない料理が発達する。それぞれの料理にはその土地ならではの特徴があるのだ。自分が行った国の料理もいくつか載っていて、読んでいて楽しかった。


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台北のお気に入りの店「喫飯食堂」で食べて以来、家でもよく作る蒸しキャベツ。

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雪菜の炒め。青梗菜はいつでもスーパーにあるが、最近ター菜を見かけない。台湾ではいろいろな青菜の炒めがあったのを思い出す。
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「来福の家」を読む [読書]

今日は決まっている予定がなかったからか、連れ合いは穏やかだった。図書館の開館時間少し前に、DVDの返却日は今日じゃなかったっけ、予約本を取りに行くけど一緒に行く?と声を掛けたら、素直について来た。4本返して、また「男はつらいよ」と「釣りバカ日誌」をそれぞれ2本ずつ借りてくる。

帰りにパン屋とスーパーに寄って買い物。Mさんの娘さんがレジにいて、連れ合いはこんにちはと挨拶。図書館の人やパン屋のご主人にも大変ですねと声を掛けていた。機嫌がいい証拠。


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図書館からの帰り道にあるパン屋でお気に入りのカツサンドを買う。それだけでは足りないかなとツナサンドを買い、分けて食べた。

お昼を食べてから、私は隣駅の商店街まで買い物がてら散歩に行く。毛糸の手袋が2割引きになっていたので買う。早朝歩く時に薄手の手袋では手が冷たいため、暖かいのを探していた。


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散歩で見かけた花。白梅も咲き始めている。

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スマホを取り出して写真を撮る際に手袋を脱がなくてもいいように、指が出るものにした。

温又柔著「来福の家」を読んだ。2009年のすばる文学賞佳作になった「好去好来歌」と「来福の家」の2編が収められている。どちらも台湾生まれ日本育ちの著者が投影された作品。「好去好来歌」は、日本語・台湾語・中国語の狭間で、母国語が何か決められないまま揺れ動く女性の不安な心理状態を描いている。「来福の家」は、仕事で日本に住むことになった台湾人の両親と日本で育った2人の娘の家族の物語で、後味のよい作品だった。
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「うらんぼんの夜」を読む [読書]

日頃利用しているスーパーもパン屋も今日まで休み。少しだけ遠いスーパーに連れ合いと行き、今年初めての買い物をした。帰りにコンビニで肉まんとあんまんを買って、お昼にする。散歩日和だったが、元旦に歩いた後、左膝の痛みが増して足全体がだるいので、散歩は取り止め。1人になりたくて、歩きたい気持ちがつのるけれど、ここは我慢。


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今日は三日とろろ。朝、麦ご飯を炊いて、長芋をすりおろし、出汁に味噌を入れた汁を混ぜて、とろろご飯で食べた。

同郷の江戸川乱歩賞受賞作家、川瀬七緒さんの「うらんぼんの夜」を読んだ。福島の田舎に住む女子高生、奈穂は排他的で閉鎖的な村にうんざりして、早くそこから出ていきたいと願っている。ある日、同じ部落に東京から家族が移住してきた。その家族の中に奈穂と同級の亜矢子がいて、2人は親しくなる。奈穂は部落の掟や風習を亜矢子に教えて、亜矢子一家を守ろうとするが、やがて不可思議なことが起きるようになる。それは恐ろしい結末へと導くきっかけに過ぎなかった。

ホラー的なミステリーで、結構怖い。主人公と同じく村で育った私には濃密で窮屈な村社会から逃げ出したい気持ちがよくわかる。年寄りたちのセリフが故郷の方言で綴られていて、懐かしさを感じながら読めたのはよかった。

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近所のナンテン
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「魯肉飯のさえずり」を読む [読書]


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今朝の抹茶。生菓子は水仙。

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日曜の朝はおかゆ。今朝はカブの葉とギンナンを入れた。頂きもののちりめんじゃこで作った山椒ちりめんをトッピング。

朝7時に散歩に出発。日曜のクリスマスの朝はさすがに人がまばらで、洗足池に着くまで数人にしか会わなかった。1週間ぶりの洗足池はモミジの葉は残り少なくなり、ドウダンツツジがまだ見頃。水鳥がますます増えていて、池面はにぎやかになっている。


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本日の洗足池

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キンクロハジロ

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オナガガモと鯉

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アオサギ

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コサギ

連れ合いを外に出すために昼にパン屋へ。朝も大して寒くなかったが、昼頃はポカポカ陽気。1週間後の新年までこの好天が続くのだろうか。

温又柔著「魯肉飯のさえずり」を読んだ。台湾生まれ、日本育ちの著者が日本語で書いた作品。日本人の父と台湾人の母の間に生まれた桃嘉が2つの文化と言葉のはざまで悩みながら成長していく物語。桃嘉と母を章ごとに一人称で語らせている。思春期に日本語が上手でない母を疎ましく感じて、母を悲しませた桃嘉。一方母は台湾語や中国語がわからない娘に日本語で自分の思いを十分に伝えられないことにもどかしさを感じる。桃嘉は就活に失敗したあと、求婚された日本人と結婚するが、やがて夫の浮気や夫の家族との関係でしっくりいかなくなる。親友と行った台湾で、「夫婦としてやっていくのに最も重要なのは、妻が言いたいことをなんでも言えること」と伯母から聞かされた桃嘉は自分の気持ちを夫に伝えて、離婚に踏み切る。

若い女性の自立の物語だが、日本と台湾の関係、国際結婚の問題、フェミニズムなどさまざまな要素が散りばめられていて、面白かった。魯肉飯にロバプンとルビが振ってある。台湾でこれを注文する時にルーローファンと言って頼んでいたけど、それは中国語で台湾語ではロバプンと言うんだと初めて知った。著者の台湾人としてのこだわりなのかな。
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「ベスト・エッセイ2020」を読む [読書]

雨上りの朝、すぐには晴れなかったので、拭き掃除を終えて9時に散歩に出発。道路はまだ濡れていたが、青空から降りそそぐ陽射しを浴びながら歩いていたら、全く寒さを感じなかった。膝痛は完治せずとも歩くのに不自由はない。歩く回数を減らして、無理をしないようにするしかなさそう。


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今朝の抹茶

4日ぶりの洗足池は、葉が散ったモミジもあるがまだ紅葉は見頃。人が少なくて、ゆっくりと見て回ることができた。青空をバックに鮮やかな赤や黄色が映えて、とてもきれい。遠出しなくても近場で十分に紅葉狩りが楽しめる。


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本日の洗足池

図書館で借りた「ベスト・エッセイ2020」を読み終えた。新聞や雑誌等に発表されたエッセイの中から選りすぐった77編が掲載されている。著者は断然作家が多いが、ほかの分野の人もいる。エッセイは1編が短いので、小説を読む合間にちょっと気分転換に読むのにもいいし、知っている作家の意外な一面を垣間見ることもできる。
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