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震災地でのボランティア経験 [暮らし]

気仙沼で1週間、泥出しをやっていた連れ合いが昨夜遅くに帰宅。気仙沼在住の大学の同級生Tさんの安否確認がてらにボランティアに行っていた。

初日に市役所に行って、避難所にいる人の名簿を見せてもらったが、名前がなかっので、タクシーの運転手に住所を見せて連れて行ってもらうことにした。でも、その地域は津波にやられて、何も目印が残っていない。運転手さんが親切な人で、本社や運転手仲間に無線で聞いてくれて、ようやく場所が判明。

その場所に行くと、家は完全に壊れていて、瓦礫の山。呆然と立ち尽くしていたら、近くの高台の家に人影を認めた。そこに行って聞いたら、Tさんは無事で親戚の家に避難していますよと言われた。電話をしたり、往復葉書を出したりといろいろやったが、ようやく無事と分かってほっとした。

翌日からボランティアセンターに行って、泥出しなどの作業をした。平日は40人くらいの人がボランティアに来ている。朝9時から午後3時まで、5-6人のグループに分かれて、依頼のあった家に行って、泥出しなどをやる。

ボランティアは車で来て、車に寝ている人やテント持参の人が多い。車もテントもない連れ合いは気仙沼まで列車で30分の千厩という町の旅館に泊まっていた。勤続何周年の特別休暇を使ってボランティアに来ているというサラリーマンもいたとか。

若い人たちは真面目にコツコツと作業をこなすが、おじさんの中には手も足も使わず、口だけという人もいたらしい。職場で指揮を執っていると勘違いしている迷惑おじさんはどこにでもいるのねえー。

仕事を頼む家の人たちもさまざま。一緒に作業に励む人もいれば、全く手出しをせず、自分たちで出来るようなことまでやってもらう家もある。

連れ合いにとって初めてのボランティア経験は貴重な(?)人間観察の場となったようだ。

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Tさんの家があった所。

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3ヵ月経っても津波の爪痕はすさまじい。港近くに行くと、魚の臭いが漂っている。昔、釧路にあった魚カスの臭いに似ていたそうだ。
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