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「ライオンのおやつ」を読む [読書]

昨日も一日引きこもりの連れ合いを外に出すため、八百屋・コーヒー豆屋・パン屋と回ってきた。出かける前から“疲れた”を口にする。家でパソコンの前に座り、動画を見ているのが一番楽みたいだ。

7-8カ月前に図書館に予約してあった、小川糸著「ライオンのおやつ」をやっと読むことができた。瀬戸内海の小島にあるホスピスが舞台。余命を宣告された33歳の女性が「ライオンの家」というホスピスで最後の日々を送るために島にやって来る。そこでは、毎週日曜日に入居者がリクエストしたおやつが一品出る。リクエスト者の名前は伏せて、そのおやつを選んだわけを施設の代表者が読み上げる。様々な人たちの人生の中で忘れられないおやつにまつわるエピソードがじんわりと心に沁みる。

小川さんの著書はほぼ読んでいるが、ほのぼのとした心温かくなる作品が多い。終末期を迎えた人を描いている本作もファンタジックではあるけれど、なんだかほっとするような、救われるような作品だった。こんなホスピスがあったら、入りたい。

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近所のアジサイ。咲き出して1カ月経ったら、色が微妙に変化している。
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「流人道中記」&「大名倒産」を読む [読書]

午前中、鍼灸院へ。午後は連れ合いと図書館に本の返却と借りに行く。今回も連れ合いは返却期間の過ぎた2冊のうち1冊は未読で、またそれを借りて来た。新聞もざっと見出しに目を通すだけなので、本など読むはずもないのだが、長年の習慣だからか、プライドなのか、とにかく本を借りることを止めない。

ここ1週間、浅田次郎さんの作品を読んでいた。「流人道中記」は、姦通罪で蝦夷の松前藩お預けとなった旗本・青山玄蕃と彼を津軽の三厩まで護送する押送人の役目を仰せつかった若干19歳の見習与力・石川乙次郎の奥州街道道中記。真面目で融通がきかない乙次郎は口も態度も悪い青山に苛立つ。しかし、旅の途中で巡り合ったさまざまな事情を抱えた人々に青山が関わり、手助けするのを見ているうちに乙次郎の青山に対する見方が変わっていく。最後に青山がなにゆえに切腹を拒否して、青山家を潰してまで流罪となったのか解き明かされる。天下泰平の世が200年以上続いた結果、形骸化した武家社会の法について、礼節や他人を思いやることの大切さについて語る青山のキャラクターが魅力的。道中のエピソードも盗人や敵討ちの武士までいて、多彩で面白かった。

「大名倒産」は、若き藩主の急逝により突如丹生山松平家三万石の殿様に祭り上げられた小四郎が主人公。藩が膨大な借金を抱え、倒産寸前であることを知り、驚愕する。隠居した前藩主の父は計画倒産をして、最後に庶子である小四郎に腹を切らせればうまくいくともくろんでいる。年3万両の利息が発生するのに1万両しか収入がない藩の再生は果たして可能なのか?深刻なテーマにもかかわらず、内容はおとぎ話。七福神や貧乏神、死神まで登場して、てんやわんやの作戦が繰り広げられる。ちょっとばかばかしい面もあるが、江戸時代のコメディ風経済小説と思えば、それなりに興味深い。

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今の時期、あちこちで見られるよく似た黄色い花。上はビヨウヤナギ、下はキンシバイ。
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「見果てぬ花」を読む [読書]

昨日一日引きこもりの連れ合いを今日は外に出さねばと、近所での買い物に付き合わせる。コーヒー豆焙煎屋でいつものブレンド豆、コンビニで水、パン屋で昼食用のパンを買い、クリーニング屋に寄り冬物のズボンを取って来た。わずか十数分しか歩いていないが、まあいいか。

浅田次郎著「見果てぬ花」を読み終える。2017-2020年にJALの機内誌に連載された41編のエッセイが収録されている。海外や国内での出来事や日常生活での些細ことまで、ユーモア満載で面白おかしく書かれている。思わず笑ってしまう。気分転換にはもってこいのエッセイ集。一気読みせずに、長編の小説を読んでいて、疲れた時に2-3編ずつ読むことにしている。このシリーズは、「つばさよつばさ」、「アイム・ファイン」、「パリわずらい 江戸わずらい」を既に読んだが、いずれ劣らず面白い。

JR東日本の車内誌には沢木耕太郎さんのエッセイ「旅のつばくろ」が毎月掲載されていた。昨年2月までは毎月母に面会に行っていたので、車中でそれを読むのが楽しみだった。今年に入ってからは1月に秋田の温泉に行く際に読んだだけ。まだ、連載されているだろうか。

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あちこちにドクダミの花が咲いている。生命力があって、どんどん増えるみたい。
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「一路」を読む [読書]

連れ合いのテニスレッスンに付き添う。月曜日と違って、風がなかったため、ボールがちゃんとラケットに当たっていた。行きも帰りも、懐かしいテニスクラブの皆さん方のお顔を見ることができて、ラッキー。午後から雨との予報に、皆さん普段より早めにクラブにいらしたようだ。

浅田次郎著「一路」を読んだ。江戸末期が舞台。西美濃の蒔坂家は知行七千五百石の交代寄合旗本で、参勤の義務がある。参勤交代を仕切るのがお供頭。その職にあった父の不慮の死により、息子である若干19歳の小野寺一路がお供頭となる。父からお役目の内容について、一切聞いたことのなかった一路は祖先が記した「行軍録」を頼りに、80人を率いて師走の中山道を歩み、江戸を目指す。

お役目を果たせなければ、家禄召し上げという切羽詰まった状況の中で、懸命に行軍を続ける一路。大雨や大雪、殿様の発熱などのトラブルに加えて、同行者の中に御家乗っ取りを企む一味がいることを知り、行軍は困難を極める。果たして、期限内に無事江戸に着けるか。

殿様はじめ行軍に加わっている家中の者、道中に出会う人たちなど登場人物が多彩で面白い。特に殿様の言動には笑える。読んでいて、中山道を一緒に歩いているような気分になった。泣けて、笑えて、痛快で、すこぶる楽しい時代小説。

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クジャクサボテンが開花。昨年より10日早い。
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「火の粉」を読む [読書]

図書館に予約してあった本の準備ができたとメールが届いたので、開館時間の9時に行き、7冊借りて来た。天気であれば、散歩がてら「にしむら」に鰻を買いに行こうかなと考えていたけど、今にも雨が降りそうな空模様で止める。連れ合いは今日も引きこもりで、時々疲れちゃったとつぶやきながら、ずっとパソコンの前から動かず。

今日借りて来た雫井脩介著「火の粉」を一気読みする。元裁判官の梶間の家の隣に、かつて彼が裁判長として無罪判決を下した武内が越してくる。それは偶然なのか、それとも?と梶間は一瞬うろたえる。梶間の心配をよそに、武内は梶間の母や妻、息子一家ともすぐに顔なじみになり、親切で気のいい隣人として、家族の間に入り込んでくる。やがて、不可解な出来事が次々と起きるようになり、一家に火の粉が降りかかる。

隣人の狂気にじわじわと浸食されていく四世代同居の家族。目の前で殺人事件が起きるわけではないが、背筋が寒くなるような恐怖が立ちのぼってくる。登場人物の背景に嫁姑、介護、児童虐待の問題が散りばめられていて、それらがリアルに描かれている。女性の心理描写が上手いなあと感じた。それにしても、女性陣が介護や家事で大変なのに、元裁判官の父親と弁護士を目指し司法試験受験中の息子があまりに自分勝手であきれた。決して後味のよい作品ではないが、サスペンスとしては面白い。

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近所に咲く都忘れ
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「犯人に告ぐ 1~3」を読む [読書]

今日は2人共、家から一歩も出ずに引きこもり状態。朝は一人で歩きに行こうかなと考えていたけど、なんだか面倒になってしまった。

雫井脩介著「犯人に告ぐ」シリーズ1~3までを読み終えた。
1は、川崎で起きた連続児童殺害事件の捜査が行き詰まり、神奈川県警はある賭けに出る。それは、現役捜査官をテレビに出演させて、自称バッドマンの犯人に呼びかけ、犯人からの連絡を待つというものだった。その役目を仰せつかったのが6年前の誘拐事件の捜査で失敗した巻島警視だった。

2(闇の蜃気楼)は、バッドマン事件から半年後、巻島捜査官は特殊詐欺の摘発に乗り出している。振り込め詐欺グループの一員だった砂山は、指南役で天才詐欺師の淡野から絶対に失敗しない誘拐計画に誘われる。大日本誘拐団を名乗る彼らは、標的を横浜の菓子メーカーの社長と息子に定める。

3(虹の影)は、巻島捜査官は行方知れずの大日本誘拐団の主犯格、淡野を追っている。今度はネットテレビで、″リップマン″こと淡野に呼びかけ、淡野がネットで応答してくる。しかし、淡野は裏で驚くべき取引を仕掛けようとしていた。

警察小説だが、3編ともそれぞれに娯楽性が高くて面白い。1から順に読むのがお勧め。3の主人公は、巻島よりむしろ淡野で、物語として一番印象に残った。

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今朝の抹茶の生菓子は、バラの花。

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昨日、いつもの八百屋でまた台湾産パイナップルを2個購入。サイズは小さいが、1個398円で味に外れなし。台湾を応援しなくちゃと買い始めたパイナップルは既に10個以上。昼に食べて、今夜は冷蔵庫にあった豚肉・パプリカ・タマネギと炒めた。
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「マンガ 認知症」を読む [読書]

快晴なのに連れ合いは外に出る気なし。スーパーに連れて行こうと声を掛けたが、行かないと言われた。買い物は一人のほうがずっと楽だから、ホッとしたものの、引きこもり気味になりつつあるのが心配。

新聞か何かで知り、半年くらい前に図書館に予約していた「マンガ 認知症」が忘れた頃に届いた。認知症の祖母を母と介護したマンガ家、ニコ・ニコルソン(日本人女性)と認知症心理学が専門の佐藤眞一阪大教授の共著。マンガと文章で介護者が抱く疑問を解説している。認知症の人と介護者、両方の気持ちをくみ取りながら、認知症の人の心の中を解き明かしていく。

ニコさんが経験した認知症の人の困った言動例をマンガで描き、佐藤先生が行動心理学的な解説を加えている。読みやすいうえ、とてもわかりやすかった。今までに読んだ認知症関連本の中でダントツの良書。認知症の人の行動には理由があり、それを知ることで介護者の不安も減る、認知症の人は、人と心を通じ合わせることが難しいので、孤独の中で生きている、ケアは相手を思いやることだが、思い通りにならないと介護者はケアからコントロールに陥りやすい、高齢男性はプライドと闘って生きているなど、腑に落ちることばかり。とにかく楽な介護なんてないのだから、少しでも相手の気持ちを知ろうと努力するしかない。

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近所のナデシコ
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「引き抜き屋」を読む [読書]

昨日は祝日のため、今週は金曜日が連れ合いのテニスレッスン日。テニスクラブの前で、久しぶりにEちゃんご夫婦やTさんにお会いできた。レッスンの終わり頃にかつてフロントにいらしたT子さんが寄ってくれ、連れ合いは、″こんにちは″とにこやかに挨拶。最近、だれにも挨拶をしなくなったのに珍しい。クラブ時代、優しくしてもらったのを覚えているのかな。

昨日から読み始めた雫井脩介著「引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険(2)鹿子小穂の帰還」を読み終えた。父が創業したアウトドア会社で役員を務めていた鹿子小穂は、父がヘッドハンターを介して招いた大手商社出身の大槻とことごとく対立し、会社を追われてしまう。ひょんなことから、ヘッドハンティング会社で働くことになった小穂はさまざまな経営者や候補者と接して、ヘッドハンターとしての経験を積んでいく。

ヘッドハンティングの裏側がよくわかって、面白かった。気楽に読むのに最適なエンターテインメント小説。

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今夜のタケノコ料理は、鶏もも肉との煮物。鶏肉はフライパンで焼いて、脂を落としてから煮た。
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「ポトスライムの舟」&「ポースケ」を読む [読書]

今年に入ってから、海外のミステリーや警察小説ばかり読んでいたので、日本の小説にシフトした。読んだことのない作家の作品にしようと選んだのが、津村記久子さんの「ポトスライムの舟」と「ポースケ」。

芥川賞受賞作の「ポトスライムの舟」は、工場で契約社員として働く、大卒29歳の女性が主人公。実家で母親と同居しながら、ほかにバイトもしている。ある日、ポスターを見て、船での世界一周の費用が自分の年収と同じだと気づき、その費用を貯めることにする。彼女の大学時代の友人たちの話が出てくるくらいで、淡々とした日常と彼女の心情が描かれる。読みやすいうえにクスッと笑えるユーモアも散りばめられていて、読後感がよい。

「ポースケ」は、「ポトスライムの舟」に登場した何人かが再び出て来るが、今度は一人一人に焦点を当てている。奈良にあるカフェの店主、そこの従業員、客たちの女性7人のそれぞれにいろんな屈託を抱えながらの日常を作者ならではの鋭い洞察力で描いている。カフェを軸にふとしたことで人とのかかわりが生じ、それをきっかけに前を向いて歩き出そうとする人たち。群像劇のような作品で、とても面白く読めた。ちなみにポースケとは、ノルウェーの復活祭のことだそうだ。

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近所では、もう牡丹も藤の花も咲いている。
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「今度生まれたら」を読む [読書]

今日も暖かい日だった。陽射しが燦々と降り注いだので、黄砂は昨日ほど多くなかった模様。朝一番で、連れ合いに同行して銀行へ。昼近くにはスーパー、コーヒー豆屋、パン屋と2人で回った。

午後はもっぱら読書に精を出す。大分前に図書館に予約して、ようやく順番が来た内館牧子著「今度生まれたら」を一気読み。

主人公の夏江は70歳になり、自分の人生を振り返り、その都度選択してきた道が果たしてよかったのかと思い始める。成績が良い娘に母親は国立の4年制大学を勧めたのに、結婚に有利な短大を選び、エリートサラリーマンと社内結婚をし、2人の息子にも恵まれたけれど、古希を迎えた今になって、別の道もあったのではないかと心が揺らぐ。夫は歩く会に入って、第二の人生を楽しんでいるが、自分の苛立ちを埋めてくれるのは趣味ではない。かと言って、やり直しのきかないこの年で何をやればいいのかと焦燥感にとらわれる。

作者も主人公も読者の私も団塊の世代。主人公の心情は理解できないこともないが、計算高く、建前と本音を常に使い分けているような人物像にちょっとがっかり。確かに生きてきた時代のせいもあるのかもしれないけど、世間の価値観がいいと思って生きてきたあなたが悪いんじゃないのと言いたい。

内館さんの老人物3部作「終わった人」、「すぐ死ぬんだから」と本作をすべて読んだが、一番面白かったのは、「終わった人」。


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チューリップがあちこちに咲いている。
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カリン・スローターの作品を読む [読書]

木曜日は連れ合いのテニスレッスンの付き添い。風は少しあったが、まあまあの天気だった。彼のテニスはいつもと変わらずで、ラリーもボレー・ボレーも結構続く。もう少し動ければ、もっといいテニスができるのにと期待するのは、無理というものだ。

ここ1カ月ほど、アメリカの人気推理作家、カリン・スローターの作品を読んでいた。舞台はほとんどジョージア州のアトランタとその近辺。「警官の街」と「グッド・ドーター」を読んだ後、ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントが主人公のシリーズ「ハンティング」、「サイレント」、「血のペナルティ」、「ブラック&ホワイト」を読破。

いずれも殺人事件がテーマだが、単なる犯人捜しではなく、ウィル・トレントはじめ登場人物の複雑なバックグラウンドや性格が深く掘り下げられて描かれているのが魅力。初めはあまりに陰惨な殺人現場の描写にひるんだけれど、だんだんとはまってしまった。

未読のウィル・トレントシリーズはあと3作品。でも、しばしこのシリーズから離れて、日本の作家の小説を読もうと予約した。現在15冊図書館に予約中だが、半年前に予約したのが何冊かある。人気の本は200-300人待ちなので、忘れた頃に手に入る。

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洗足池に咲いていた西洋シャクナゲと馬酔木
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「暴虎の牙」を読む [読書]

雨音で目が覚めた。鍼灸院に行こうかなと思っていたけど、バシャバシャと降っているのを見たら、出かける気がなくなった。午後からは雷がとどろき、強風と激しく降る雨で、まるで嵐のようだった。

図書館に予約していて、忘れた頃に手元に届いた柚月裕子著「暴虎の牙」を読んだ。広島を舞台にした警察小説で、「孤狼の血」と「凶犬の眼」に続くシリーズの完結編。昭和57年、広島北署の暴力団係刑事、大上はヤクザをも恐れない武闘派の愚連隊の頭、沖虎彦が暴力団と抗争に突入する情報をつかみ、それをくい止めようと奔走する。時は移り、平成16年、18年ぶりに沖は刑務所を出所する。しかし、暴対法の施行で世の中はすっかり変わっていた。再び動き出した沖に、今は亡き大上の部下だった刑事、日岡が近づき、沖の動向に目を光らせるようになる。

今年になって、ヤクザが主人公の映画を2本観たので、背景に共通するところがあり、面白かった。この作者の作品はほとんど読んでいるが、最も好きなのは検事「佐方貞人」シリーズ。

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春菊のごま味噌和え。練りごまを使った。

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茹でブロッコリーに塩昆布と生姜を散らし、ポン酢を少しかけた。
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「作家の秘められた人生」&「ブルックリンの少女」を読む [読書]

晴天でも空気は冷たかった。図書館に本を返しに行き、予約してあった本を借りて来る。最近は閲覧せず、もっぱらネットで予約して、貸し出しの準備ができたというメールを受け取ってから、取りに行くことにしている。

デンマークのユッシ・エーズラ・オールソン著「特捜部Q」シリーズはNo.7まで読んだが、最後のNo.8が予約待ちの人が10人以上いて、いつ手元に来るかわからない。そこで、以前新聞かなにかで紹介されていたフランスの作家ギョーム・ミュッソの「作家の秘められた人生」というミステリーを読んだ。

世界的に有名な作家フォウルズは20年前に突然筆を折って、地中海の小さな島で隠遁生活をしている。そこに作家志望の青年ラファエルと新聞記者のマティルドがやって来て、フォウルズに接触をはかる。同じ時期に島で女性の惨殺死体が発見され、一気に状況が動きはじめる。やがて作家の秘密が解き明かされ、衝撃の結末へ。

展開がスピーディで、一気に読めてしまう。フランスのミステリーは初めて読んだが、凝っていて、面白い。今は2冊目の「ブルックリンの少女」を読んでいる。フランスとアメリカを舞台に作家と元刑事が行方不明になった作家の婚約者を探し求めていくミステリー。今日中に読み終えそう。

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昨日、八百屋でスナップエンドウだと思ったら、グリーンピースだよと言われた。まだ時期が早いけど、豆ご飯にするかと買って来て、今朝炊いた。もうそら豆も出ているし、なんでも出回るのが早い。
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「特捜部Qシリーズ」を読む [読書]

雨が降りださないうちに図書館とスーパーに行こうと思っていたのに、9時頃から降り始めてしまい、結局傘をさして出かけた。明日も一日雨との予報なので、2日分の食料を買い込む。

今月は、デンマークのユッシ・エーズラ・オールスンという作家の警察小説「特捜部Qシリーズ」をずっと読んでいる。シリーズ8冊のうち、発行年の古い方から「檻の中の女」「キジ殺し」「Pからのメッセージ」「カルテ番号64」の4冊を読み終えた。現在5冊目の「知りすぎたマルコ」を読み始めたところ。

特捜部Qとはコペンハーゲン警察の未解決事件を扱う部署で、カール警部、助手のアラブ人アサドと女性の部下ローセの3人の組織。それぞれが変わり者で、3人のキャラクターが面白い。すべての作品で、犯人、被害者、警察、それぞれのシチュエーションが交互に描かれ、最後にひとつになるという方法をとっている。読者には犯人はわかっているのだが、そこに至るまでがハラハラさせられる。難点はデンマーク人の名前がすんなりと老いた頭に入ってこないこと。一日中読み続けていれば問題ないが、間が空いてしまうと、この人物はだれだったけとなってしまう。

北欧の警察ものは、以前スウェーデンの作家、ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダー警部シリーズを読破した。北欧の作品はアメリカやイギリスのものとはテイストが違って、ちょっと暗いがはまってしまう。

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最後の児菜料理は、朝ご飯用に桜えびと味噌炒めにした。
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「母のいる場所 シルバーヴィラ向山物語」を読む [読書]

年に一度のマンションの排水管清掃が終わったあと、林試の森へ散歩に行く。ポカポカ陽気で、まるで春のようだった。例によって、「にしむら」で鰻を買って来る。

久田恵著「母のいる場所 シルバーヴィラ向山物語」を読んだ。ノンフィクション作家で、シングルマザーである著者は脳血栓で倒れた母を10年間自宅で介護してきた。一緒に介護を担ってきた父親も高齢になり、限界を感じた彼女は母を老人ホームに入れることを決意。取材で通っていた有料老人ホーム「シルバーヴィラ向山」に父を見学に送り出す。そこは介護型と自立型の2つのホームがあり、父はひと目で気に入ったらしく、自分は自立型に入所してお母さんの面倒を見ると言い出す。そして、著者もホームのすぐ近くに転居し、毎日のように母を見舞う生活が始まる。

母が亡くなるまでの2年半のホームでの暮らしを活写し、入所者やそこで働く人たちのエピソード、ホーム経営者の取り組みなどを紹介している。この施設は喫煙・飲酒OK、門限もなく、恋愛も自由。規則でがんじがらめになっている一般的な老人ホームとは別世界だ。2001年発行の本なので、介護保険が始まる前のホームを描いた作品だが、施設のホームページを読むと経営理念や介護哲学は変わっていなそう。読んでいて、こんなホームなら、入所したいなと思ったけど、私の年金では無理だわ。

施設のホームページ(https://www.silvervilla.com/)やインタビュー記事(https://seniorguide.jp/column/tsukamoto/1285601.html)を読んで、こういう入所者も介護者も居心地の良い施設が増えてくれたらいいのにと思わずにはいられなかった。

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今朝の抹茶

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陽気に誘われて、林試の森はすごい人出だった。
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久田恵さんのエッセイを読む [読書]

今日の外出は、連れ合いは昼食用のパンを買いにパン屋へ、私は本の返却と予約した本を取りに図書館に行っただけ。曇天で肌寒い一日だった。

ノンフィクション作家の久田恵さんのエッセイ「明るい老後のための一人で生きる練習帳」を読み終えて、今日から「新・家族がいてもいなくても」を読み始めている。いずれも新聞に連載されたエッセイをまとめた本。著者が同世代なので、共感する内容が多い。困難が人生の前提であり、それを乗り越えていくのが、「生きる」ということという一節が心に響いた。

10年位前に田舎の義妹に那須に新しくオープンしたというサービス付き高齢者向け住宅の見学に連れて行ってもらったことがある。広い敷地に平屋建て中心の木造の建物が中庭の周りにあり、なかなか素敵な所だった。昨年、なにかの記事で久田さんがこの住宅に住み始めたことを知り、彼女のホームページを時折チェックしている。

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買い物に出なかったので、冷蔵庫にあるもので炒め物を作る。
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「おらおらでひとりいぐも」を読む [読書]

一日中、しとしとと雨が降り続き、まるで梅雨のような天気。昼前に荷物持ちを伴って、スーパー、八百屋、パン屋を一回りする。雨のせいか、お店も通りも人が少なかった。

若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」を読んだ。2017年に文藝賞と芥川賞を受賞した作品。専業主婦だった著者が55歳でご主人を失くし、悲しみに打ちひしがれて引きこもっていた時、息子さんに勧められて通い始めたのが小説講座。8年後に63歳で、デビュー作が2つの賞を取った。

主人公は74歳の桃子さん。東京オリンピックの年に東北から上京して、2人の子どもを育て、妻として母親として、家族に尽くす人生を歩んできた。ご主人が心筋梗塞で突然逝ってしまったあとは一人暮らしをしている。息子や娘とも疎遠。悲しみ、寂しさを抱えながら、絶えず故郷の言葉で自分の心と対話している。そして、今の自分は孤独だけれど、何にも代えがたい自由を手に入れたのだと気づく。

登場人物が限られていて、ほぼ一人語りのような小説。著者の出身地、岩手の方言が多用されているが、同じ東北なので、ほぼ理解できた。方言は桃子さんの心の内を表現するにはぴったりの言葉で、読み手の心にもすーっと入って来る。シニア女性なら、桃子さんの心情に共感できる人が多いと思う。

映画化され、田中裕子さん主演で11月に公開される。映画のことを知って、原作を読んでおこうという気になったのだが、この作品を監督がどういう風に撮ったのか、今から楽しみ。

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6月中旬から咲き始めたプルメリアの花がそろそろ終わりに近づいた。つぼみはあと数個。
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「翼をください」と「総理の夫」を読む [読書]

連れ合いは朝テニスレッスンへ。私は本の返却と予約していた本を取りに図書館へ。このところ、ハマっている原田マハさんの本をまた借りてきた。読み終えて返したのは、「翼をください」と「総理の夫」の2冊。

「翼をください」は、日本の新聞社が計画し、1939年に世界で初めて成し遂げた純国産機ニッポン号による世界一周飛行にまつわる物語。史実に基づいたフィクションだが、実在したアメリカの著名な女性パイロットも登場させ、冒険・恋・友情がたっぷりと描かれた読み応えのある作品になっている。

「総理の夫」は、政変で妻が突如総理になってしまい、ファースト・レディならぬファースト・ジェントルマンとして妻を支える羽目に陥った鳥類学者の夫が日記という形でその顛末を語っていく。女性初の、そして史上最年少の総理大臣のキャラクターが実にカッコいいし、とにかく痛快で面白い。コメディータッチの爽快感あふれる作品。

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弟が送ってくれた田舎の懐かしいぶどう、ナイアガラとキャンベル。今は生産者は1軒しかないみたい。今年は高温のため柔らかいですというメモが入っていた。確かにすぐに枝から実が離れてしまうし、例年より味が落ちるような気がする。子供の頃、隣にぶどう畑があり、運動会・彼岸・中秋の名月には必ず買いに行ったのを思い出す。
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「キネマの神様」を読む [読書]

連れ合いの月曜日のテニスレッスンが雨で中止になったため、今日に振り替えとなった。疲れたと言いながら10時頃に帰ってきたので、冷やした炭酸水にニンニクの蜂蜜漬けの液を入れて飲ませる。そのあとに血圧を測ったら、140だった。

私は掃除・洗濯のあと、スーパーに行っただけで、本読み。原田マハ著「キネマの神様」を読了。この著者の美術ものは4冊読んだので、今回はテイストの違う作品を選んでみた。

課長職にあったのに17年間勤めた会社を辞めてしまった40歳目前の娘。夫婦住み込みでマンションの管理人をしているギャンブル好きで借金漬けの80歳の父親。2人に共通するのは無類の映画好きであること。その2人の映画への愛が周囲の人たちを巻き込んで、物語を紡いでいく。

ちょっとファンタジックで、心温まる物語。いろんな映画の批評も出て来るが、作品に登場する映画はほとんど観ていたので、面白く読むことができた。映画好きなら、必ずや満足できるはず。山田洋次監督で映画化され、来年公開予定らしい。楽しみ。

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近所のヤノネボンテンカ。ブロック塀の穴から外に枝を出し咲いている。毎年気になって見ている。
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「緋の河」を読む [読書]

青い空に雲が増えて来たなと思っているうちに、急に雨が降りだす。すぐに止んで、また青空が顔を出すというのを3-4回繰り返しているうちに一日が過ぎた。家でじっとしているのと連れ合いは不満気だったが、ライブカメラで見たら、テニスクラブはだれも来ていないわよと諦めさせる。彼は、例のごとくずっとパソコンでGYAOにかぶりつき、私は本を読んでいた。

一昨日から手に取った桜木紫乃著「緋の河」を読み終えた。釧路出身の著者が同じく釧路出身のカルーセル麻紀さんをモデルに書いた作品だが、全くのフィクション。幼少の頃から芸能界に登場するまでを描いている。主人公の秀男は自分がほかの男の子とは異質な存在だと小さい時から感じているが、それを恥ずかしいとは思わない。男の子に憧れ、女として生きたいと切に願う。自分の心を常に直視し、自分自身であろうとする。いじめやあざけりに屈せず、したたかに生きていく。

物語としての面白さに加えて、登場人物たちのセリフが魅力的。桜木さんの著書はほとんど読んでいるが、どの作品もこれぞ小説だという満足感が得られる。

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今朝の抹茶
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