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「天路の旅人」を読む [読書]

カフェが9時開店なので、今朝は8時に散歩に出発。曇天だったが、もう降らないだろうと傘を持たずに出たら、途中で降られ、コンビニで傘を買う羽目に。林試の森で唯一屋根付きの休み処が池の傍にあり、そこで瞑想する。

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本日の林試の森。ヤブミョウガの花は終わりに近づき、実が黒くなったのもある。久しぶりにカルガモを見た。

9時にカフェに移動して、ワインを飲みながらパンプキンパイを食べた。中身しっとりで皮パリパリのパンプキンパイがとても美味しかった。自転車でやって来た若いイケメンの外国人にどちら出身と尋ねたらインド人だったが、アメリカから転勤で東京に来たとのこと。いまや人口が世界一のインドはあらゆる国に労働者を供給しているにちがいない。

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涼しかったので、ビールではなくワインにした。

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店内でオーダーしているご主人さまを見ている、はなちゃん6歳。

沢木耕太郎著「天路の旅人」を読んだ。戦争末期に中国でラマ教(チベット仏教)の巡礼僧になりすまし、密偵としてチベットを目指した西川一三さんの足かけ8年に及ぶ旅について書かれたノンフィクション。日本の敗戦を知ったあともネパールやインドに足を延ばし、昭和25年にようやく帰国する。ほとんどの移動は徒歩で、情報も限られる中での想像を絶する過酷な旅だった。生きて帰ることができたのは奇跡に近い。

西川さんは「秘境西域八年の潜行」という本をご自身で出されている。沢木さんはその本を読み、盛岡まで何度も出向いてご本人から直接聞いたことと照らし合わせて、この本を書いた。壮大な旅行記でもあり、冒険小説でもある。読んでいるうちに西川さんが1人の人間として、旅人としていかに稀有な存在かわかってきて、心をつかまれた。

チベットとインドは行ったことがあり、知っている地名を懐かしく思い出しながら読んだ。図書館に予約してから半年以上待ったが、今年読んだ中では最も読みごたえがあり、感銘を受けた本だ。

昨日の良かったこと
①毎年咲くプルメリアがようやく開花した。
②沢木耕太郎著「天路の旅人」を読み終えた。今年最も感銘を受けた本。
③一日中雨降りで、静かに読書ができた。
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