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イナゴ獲りで筋肉痛 [田舎]

田舎に行った翌日、母の仲良しで、幼馴染のC子ちゃんのお母さん、Kおばさんが寄ってくれた。せっかくだから昼ご飯を一緒に食べましょうと誘って、3人で食事をしたが、その時にKおばさんからイナゴを獲って佃煮にしたという話を聞いた。それで、84歳の人にできるなら、私にもできるはずと何十年ぶりかでイナゴ獲りに挑戦してみることにした。

家にあった、手ぬぐいを縫って作った袋を持って、勇んで田んぼに赴く。天気が良いとイナゴが草むらから出てくるというのは本当だったが、その分イナゴも活動的なのを忘れていた。私が畦道を歩くと、危険を察知したイナゴが飛び跳ねて田んぼに移動。それを捕まえようと必死に追いかける私。いやはや1匹捕獲するのも大変な労力を要し、テニスでは使わない筋肉も使う羽目に。

小学校の時、イナゴ獲りの日が2日間あった。家の近くの田んぼでイナゴを獲って、午後学校に持って行き、重さを量ってくれる。父兄からあらかじめ注文を取っておき、それを売って、学校の設備費などにあてていた。たくさん獲った生徒にはノートなどのご褒美が出たものだ。

私はいつも褒美をもらっていた組なのに、今回は昔の半分も獲れなかった。やっぱり還暦過ぎたら、目は老眼だし、反射神経も衰えているし、仕方ないかと思ったが、田んぼで出会ったイナゴ獲りのおばさんは明らかに私より年長者。それに80代のTおばさんも獲っていることだし、毎年やればなんとかなるのかもと思い直した。2日後(翌日でないのが悲しい)、筋肉痛を感じながら、来年こそはとリベンジを誓う。

茹でたイナゴ.JPG
布袋に入ったままのイナゴを熱湯に浸けて、死んでもらう。

いなご.JPG
そのあと、足の先と羽を取り除く。これがかなりの手間。デパートなどで売っているのを見ると、足の先も羽もついたままだ。

イナゴの佃煮.JPG
砂糖・みりん・醤油で佃煮にする。お茶請けにも酒の肴にも美味しいが、連れ合いは食べないので、母に置いてきた。

稲刈り後の田んぼ.JPG
刈り取りの終わった田んぼ

赤とんぼ.JPG
秋の陽を浴びて、赤とんぼも気持ち良さそう。

すすき.aJPG.jpg
青空になびく阿武隈川の河原のすすき
コメント(8) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 8

kazu

おかえりなさい!
いなご獲りお疲れさまでした。秋空の下、いなご獲り運動会!おもしろそうです。子どもの頃、奈良の田舎でつくったいなごを恐る恐る食べて、おいしかったのを思い出しました。ごはんに乗っけて食べました。


by kazu (2008-10-31 23:20) 

clifton

kazuさん、イナゴ食べたことあるんですね。私は大好きですが、北海道出身の連れ合いはバッタと同じと言って食べません。

農薬を使わず、刈った稲を自然乾燥していた時代はイナゴはいくらでも獲れました。その後、強い農薬で絶滅の危機に瀕し、農薬の規制で再び復活しています。ドジョウやタニシも同じみたい。稲刈りが終わる頃、水がなくなった水路の泥を掘って、ドジョウ獲りをしたのを思い出しました。昔の子供はやることがいっぱいあって、幸せでしたね。
by clifton (2008-11-01 09:18) 

sa-ya

楽しい文章でひきつけられました。イナゴでご褒美、イイ時代でしたね。

私は社宅住まい時代、松本出身の奥様のお宅へ伺ったとき、イナゴを食事のときに出してくださいました。見た時はギョッとしましたね。

美味しいのよと言われてもいただけませんでしたが、目をつぶって食べるとおいしいんですね、これが。

エビだって食べるんじゃないかって、何か開き直りましたが(笑)、それいらいイナゴは大好きです。

旅先で見かけることありますが、珍味扱いで高級品ですね。
by sa-ya (2008-11-02 20:59) 

clifton

sa-yaさん、こんばんは。
ド田舎育ちなので、楽しい、面白いことがたくさんありましたよ。
中学校では稲刈りもありました。農家から請け負った田んぼにクラス全員で行って、稲を刈るのですが、大人のようにはいかないので、依頼した農家にすれば、お金を寄付するようなものだったと思います。でも、私たちにとっては指を切ったりもしたけど、おやつは出るし、勉強よりもずっと楽しかったです。

sa-yaさんのイナゴ体験を読んで、思わず笑ってしまいました。確かに姿形を目にしてしまうと、食べるのに勇気が要りますよね。子供のときから食べている私は、どうしてこんなに美味しいものが嫌いなのかしらと不思議でしたが。


by clifton (2008-11-02 22:48) 

kim/kim

小学校のイナゴ捕り、中学校で稲刈り、私はどちらも苦手でしたが、お弁当持って田んぼに出かけるのは好きでした。イナゴ捕りは、少ないので取り直しをさせられました。
家が商売をしていたので、田植え時期のこじゅはんのお菓子の袋詰めを手伝わされたのを思い出します。近所や親せきで田植え、稲刈りを共同でしていましたよね。「結い返し」なんていう言葉も死語ですね。
観音沼に1週間に3度行きました。ゆっくり散策するととても良いところでした。その奥の日暮の滝も静かで、もみじのトンネルをくぐって走る気分は最高でした。
by kim/kim (2008-11-03 08:58) 

clifton

kim/kimさん、先日はお手製の甘味噌をありがとう。
Mちゃんにいただいたきゅうりに付けて食べたら美味しかったです。

イナゴ獲りで取り直しをさせられた人がいたなんて、知らなかったわ。
家が農家でない子供は普段イナゴ獲りなんてやらなかったのでしょうね。

“こじゅはん”懐かしい言葉ですね!この意味が分かるのは、田舎でもわれわれの世代から上の人たちだけかも。田植えは一種のお祭だったので、植えている人たちに出すために、何十人分ものお菓子の小袋をお店から買って用意したものです。家の人だけで農作業をしているときのこじゅはんは手作りのだんごや蒸かしいもが多かったけど。

ここ2-3年、葬式も斎場で行われるようになってきているので、近所や親戚で手伝い合う機会はますます減っていくでしょうね。昔ながらの固定された“結い”を超えて、もっとゆるやかな助け合いの風土が生まれるといいなあと思っているのですが・・・

by clifton (2008-11-03 11:01) 

pecotyan

小昼飯(こじゅはん)・・・懐かしい響きです。
確かに田舎で育った私達年代以上の人だけに通じる言葉ですね。

昔は田植え、稲刈りはお祭りのようなもので、田んぼで食べた
こじゅはんの光景がよみがえってきます。

それにしてもcliftonさんの煮上げたいなご、照りが出ておいしそうですね。
イナゴをカリッと美味しく煮上げる難しい!

今年は珍しくまだ食べてません。

by pecotyan (2008-11-04 18:59) 

clifton

イナゴ、私がみりん、砂糖、醤油を適当に入れて煮て、二度煮しようといったん火を止めておきました。そしたら、母が砂糖をもっと入れないとカリッと仕上がらないと言うのです。砂糖の量で、またやりあいましたが、イナゴに関してはなんと言ってもあちらのほうが経験豊富なので、後半はお任せしました。やはり、砂糖をある程度入れないと美味しく仕上がらないようです。
by clifton (2008-11-04 21:32) 

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