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田舎の秋 [田舎]

11日早朝の新幹線で帰省し、昨夜遅くに帰宅。11日は父の命日で、11時からお寺で13回忌の法要が営まれた。お坊さんのお経を聞きながら、月日が経つのは早いなあと今更ながらに思う。

父は現役を退いた年に余命半年の宣告を受けた。本人はもちろんのこと、家族にとっても晴天の霹靂だったが、最も冷静だったのは父かもしれない。手術も化学療法も不可能と医師から本人に知らされたので、私たちは父にウソをついたりする必要がなかった。しかし、狭い田舎のことゆえ、親戚や周囲に知られると面倒なので、ぎりぎりまでだれにも知らせないでおくことにした。父は月に2回ほど新幹線で上京し、私のかかりつけの鍼灸院へ通うくらいで、あとは普通に生活し、1年後に逝った。入院したのは最後の1ヵ月だけ。その間に私は両親と京都に行ったが、それが最初で最後の3人での旅となった。

お寺から従兄のそば屋に行き、食事をした。いつもながら、従兄のそばも奥さんの料理も絶品。

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ひさしぶりにそば米雑炊を食べた。元々は徳島県の郷土料理らしいが、従兄の奥さんは、干し貝柱でダシをとり、そばの実と人参などを入れ、さっぱり味に仕立てている。

翌日、義妹が珍しい植物が生えている所があるからと白河市表郷に連れて行ってくれた。県天然記念物に指定されている「ビャッコイ」という水生植物で、日本ではそこにしか自生していないとか。

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杉木立の中に清流が湧き出ている。
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ビャッコイ
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のこのこ歩いている沢蟹がいた。

それから、棚倉町の友人の息子さんの店に行ってランチ。春に開店して半年、こういうご時世なので、なかなか大変らしい。ちょうど、友人も店にいて、会えたので嬉しかった。どんな店でも、お客が定着するまでには時間がかかる。焦らずにいい店にしていってほしいものだ。

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このランチセットがコーヒー付きで、なんと1,050円!近かったら、毎週でも通うのになあ。バジルソースのバジルもベリージャムのベリーも友人が家庭菜園で作っているもので、それを使って息子さんが手作りしている。

田んぼ1.JPG
実家の周辺はほぼ稲刈りが終わっていた。

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いまでは珍しくなった光景。自家用に自然乾燥しているらしい。

田んぼ3.JPG
阿武隈川の堤防はセイダカアワダチソウに占拠されてしまった感じ。
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コメント 2

五十路

お父様、現役を退かれて、すぐでは、本当にお気の毒でしたね。
引退してからなさりたいこともあったでしょうが、とても冷静な方のようで、
残念さがかえってわかります。
なくなられる1年間、みなさんで支えあい見送られたのですね。
先日、安達太良山行った時、お米写真のように干していました。
日本の原風景はいいですね。
以前食べたそば粥、思い出しました。
その後食べる機会がなく、なつかしい。
by 五十路 (2009-10-17 14:32) 

clifton

五十路さん、こんにちは。
父の病気のことを聞いて、親孝行したいときには親はなしというのは本当だと思ったものです。一切泣き言を言わなかった父を尊敬しつつも、家族としてはもっと心情を吐露してほしかったという思いもあり、複雑でしたね。

安達太良山に登られたのですか。連れ合いの転勤で、郡山に2年いたので、毎日あの山を見て過ごしました。スキーには行きましたが、登ったことはありません。

そば粥は東京ではお目にかかったことがありませんが、さっぱりしていて美味しいですよね。
by clifton (2009-10-17 16:03) 

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