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『ある少年の告白』 [映画]

平成最後の日は雨降りの天気。ならば映画しかないかと、渋谷に出かけ、『ある少年の告白』を見た。

アメリカの田舎町で生まれたジャレットは牧師の父と母に愛情をもって育てられた一人息子。大学生になり、あることがきっかけで自分は男性にしか興味が持てないことを自覚する。そのことを思い切って両親に告白するが、ショックを受けた父親は牧師仲間に相談。ジャレットの意志を確認したうえで、息子を矯正施設に送る。しかし、その施設で行われていたのは、宗教の名のもとに科学的根拠のない洗脳と精神的な虐待だった。

実話に基づいた話で、全米で70万人もの人がこういう矯正治療を経験しているというから驚く。強制的に性的指向を変えさせようとする治療が、深刻なトラウマや鬱をもたらし、自殺率も高いという指摘もあるとか。宗教は恐ろしい。

20年ほど前に今は亡きアメリカの友人から届いた手紙に驚かされたことがある。ルーアン(友人の娘)のパートナーが人工授精で、私たちの5番目の孫にあたる女の子を生んだと書いてあった。一瞬理解不能で読み直してしまったのだが、あのルーアンのパートナーが女性ということは彼女はレズビアンだったのかと納得した次第。友人はエキサイティングニュースと書いてきたが、この映画の中の父親はゲイの息子をなかなか受け入れられない。親の心情としては、それが普通かも。友人も自分の兄弟の中にはルーアンの生き方は認めないという人がいると言っていたし。

GYAOで、テレビドラマ『きのう何食べた?』を気に入って見ている。男性カップルの日常を描いているのだが、1人はゲイであることを親に話しているけど職場では秘密に、もう一方はオープンにしている。2人のやりとりが自然な感じで、見ていて楽しい。

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雨に打たれたツツジはイキイキしている。
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