『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

朝、雨が降ったので、テニスは止めて映画に行く。渋谷で、フランス映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』を見た。フランスで大ヒットした作品。監督がスウェーデンに実在する男性シンクロチームのドキュメンタリーを見て、着想を得たらしい。

ウツになり、２年間仕事をしていないベルトランは家族に軽蔑されながら、引きこもり的な生活をしている。ある日、地元のプールで「男子シンクロナイズド・スイミング」のメンバー募集の張り紙を見て、申し込む。メンバーは、家庭・仕事・将来に問題を抱えた、いわばダメおじさんばかりだった。コーチは元シンクロ選手だった女性で、アルコール依存症の問題を抱えている。かつて彼女の相棒だった女性が途中からコーチとなり、スパルタ式でおじさんたちを鍛える。

お腹の出たおじさん８人が世界選手権でメダルを取ることを目指し、奮闘する様をコメディタッチで描いている。シンクロなのに全員の気持ちが一致しているわけではなく、根性があるわけでもない。メンバーそれぞれの人生や悩みを提示し、単なるスポーツ映画になっていないのがいい。

このところ、気持ちが梅雨空のようにどんよりとしていたので、楽しい映画がいいなと選んだのがこの作品。見終わって、爽快な気分になれた。


ムクゲが花盛り