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『まく子』 [映画]

昼におにぎりを食べてから、テニスクラブへ。いい天気なのに、空いていた。

昨日、品川で見た映画は、『まく子』。原作は西加奈子の小説だが、読んでいない。

温泉旅館の一人息子、11歳のサトシが主人公。母親は女将で、父親は板前をしている。女好きの父は若い女と不倫中。サトシはそんな父を嫌っている。自分の体が変わっていくことにも不安をおぼえ、大人になんかなりたくないと思う。ある日、コズエという少女が転校してくる。サトシはちょっと不思議な話をするコズエに惹かれていくが、彼女は宇宙からやって来たと話す。

ファンタジーの要素とリアリティがうまく絡み合い、思春期の入り口に立った男の子の戸惑い、不安感がさまざまなエピソードを通して描かれている。子供同士の会話にも哲学的なものが感じられるし、父と息子のやり取りもほのぼのとしていい。悪人は登場せず、心地よい余韻が残るさわやかな作品。

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近所の黄梅
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