SSブログ

「凶犬の眼」を読む [読書]

連れ合いは朝、テニスのプライベートレッスンに出かけたが、私は家で出汁をとったり、昆布の佃煮を煮たりしながら、読書三昧。窓越しに春の光を浴びながら、本読みしていると極楽。

昨年の秋に柚木裕子の作品にハマった。何冊か読んだ後、図書館に予約していたら、半年経って、忘れた頃に届いたのが「狂犬の眼」と「盤上の向日葵」。

「凶犬の眼」は、「孤狼の血」の続編。前作で暴力団との癒着を噂される先輩刑事と組んで暴力団の抗争に立ち向かった若い刑事、日岡が今回の主人公。今は懲罰人事で、田舎の駐在所勤務になっている。平穏な日々に飽きてきた頃、近くでゴルフ場建設が始まる。その建設会社社長だと紹介された男は、実は対立する組長を殺して、指名手配になっている国光だと日岡は気付く。ここで手柄を上げ、刑事に返り咲きたいと願う日岡に、国光は最後はお前に手錠をはめてもらうが、もう少し時間をくれと頼む。

ヤクザでありながら、この国光という人物が魅力的。信念をもち、私利私欲を排して筋を通す男で、日岡の生き方に大きな影響を与える。警察小説ながら、ヤクザの抗争を通して、彼らの世界が描かれ、非常に面白い。一気に読んでしまった。

DSC00555.JPG
カブとツナのサラダ。粒マスタードも入れた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。