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『引っ越し大名』 [映画]

本日封切りの『引っ越し大名』を渋谷で見た。

舞台は、江戸時代の姫路藩。ある時、藩主が幕府から豊後日田藩への国替えを命じられる。しかも15万石から7万石への減封。莫大な費用がかかる難事業を取り仕切るのが引っ越し奉行。しかし、前任者は既に亡くなっていて、早急に藩内のだれかをその役に就かせないと事は進まない。そこで、白羽の矢が立ったのが、書庫番の片桐春之介。人と話すのが苦手で、いつも書庫に引きこもって本を読んでいる男。本の虫の片桐なら、知識があるだろうという理由で選ばれたのだった。

責任者を仰せつかった片桐は、何から手を付けていいのかわからない。そこで、前任者の娘に協力を仰ぎ、難題に立ち向かう。逼迫している財政の下で、いかに経費を抑え、無事に引っ越しを完了させるか、知恵を絞る。博識だが、気が弱くて、誠実な片桐が仲間の協力を得て、手腕を発揮していくところが見どころ。現代風に言えば、会社存続のために、リストラや断捨離を断行し、会社が立ち直ったら、元社員たちを再雇用するというようなことをやった。

藩主の松平直矩は実在の人物で、親の代を含めて7回もの国替えをさせられたという。それで、引っ越し大名と呼ばれたらしいが、当然財政的には非常に苦しかったようだ。豊後日田藩の次は出羽山形藩へ、それから陸奥白河藩へ移封。そういえば、白河に白河藩大名家墓所があって、ここに松平直矩のお墓がある。

内容はコメディータッチの娯楽作品で、笑いあり、感動ありの面白くて楽しい映画だった。

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友人からいただいた自家製黒にんにく。朝茶のお供にしている。甘くて美味。
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