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『星の旅人たち』 [映画]

待ちに待った映画がようやく昨日封切られた。『星の旅人たち』(原題:The Way)はスペインの巡礼路が舞台のロードムービー。昨年スペインの巡礼から帰国してまもなく、一緒に歩いた米国の友人夫妻ジャンとディックから、いい映画なので見るようにと勧められたが、一向に日本で公開されないので、日本の配給会社は買わなかったのかもと諦めていた。新宿武蔵野館で、連れ合いと10時からの回を見る。ほぼ満席だった。

カリフォルニアに住む眼科医のトムは、ある日フランスの警察からの電話で息子の死を知らされる。嵐に遭い、ピレネーの山中で事故死したのだという。息子が安置されているスペイン国境の村に着いたトムに遺品として渡されたのはリュック。息子はサンチャゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の1日目に亡くなったのだった。妻亡きあと、息子とは疎遠になっていたトムは、息子が巡礼に旅立ったことも知らなかった。

息子のリュックを背負い、遺灰をあちこちで撒きながら、トムは息子の代わりに800kmの巡礼路をたどることにする。途中で、さまざまな訳ありの巡礼者と出会い、彼らと一緒に歩いているうちに、息子の死によって深く傷ついた心が少しずつ解きほぐされていく。

サンチャゴ・デ・コンポステーラまでは、連れ合いとディックが昨年歩いたコースと全く同じだった。全編ロケなので、連れ合いにとっては懐かしい場所がたくさん出てきた。私が歩いた最後の115kmの区間で登場したのは、歓喜の丘とサンチャゴの大聖堂だけだったが。

昨年は第二の人生を始めるにあたって、リタイア記念にと巡礼路を歩いたディックだったが、今年は昨年12月に事故死した孫娘ジェシカのために真の巡礼者となった。ディックがなぜ鉄の十字架に置く石を米国から持参したのか、なぜサンチャゴから大西洋に面したムシアまで足を延ばしたのか、この映画を見て納得できた。ディックの心に映画の感動が深く刻まれていたようだ。

映画を見ていたら、またカミーノ(巡礼路)を歩きたくなった。5日間の巡礼ではちょっと物足りなかったので、来年また挑戦しようかなとつぶやいたら、膝を鍛えないとダメと連れ合いに言われた。

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毎日が日曜の生活でも、抹茶をいただくのは本当の日曜日が多い。

明日、那須の五葉ツツジを見に行き、その足で田舎の母の所に向かう予定。7日までブログは休みます。
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