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「母の待つ里」を読む [読書]

予報通り今朝は冷え込んだ。めったにマイナスにならない東京の最低気温が-2.9℃。北海道で一番寒い陸別町では-26.9℃だったらしいから、一桁違う。田舎の弟の家では、部屋に置いてある猫用の飲み水が凍っていたそうだ。寒い所の光熱費は大変だろうな。

午後からは雲ひとつない青空で、窓越しの陽射しは強く、電気ひざ掛けさえ不要だった。昼近くに連れ合いとパン屋へ。昨日から明日はパン屋と言い続けていて、残念ながら今朝になっても覚えていた。11時に開店と何度も言っているのに7時にはダウンを着て、帽子をかぶってしまう。このところ起きなかった「待てない症候群」が出て、なだめるのに一日分のエネルギーを使い果たした感じ。


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昨日の散歩の帰り道に出会ったミモザの木。植えてから7年だそうで、今年は例年より早い開花とか。

浅田次郎著「母の待つ里」を読んだ。ある日、クレジットカード会社から年会費35万円のプレミアムクラブ会員宛てに「ふるさとを、あなたへ」というキャッチコピーの封書が届く。失われたふるさとを回復し、過ぎにし日に帰るという、ライフ・ストーリーを提供するというサービスだった。

東京生まれでふるさとを持たない還暦世代男女3人が、1泊2日で50万円というそのサービスを利用する。3人共一人暮らしで、既に両親を失くしている。カード会社の案内に従って行った先は東北の限界集落。そこの古い民家には、母のちよさん86歳が待っていた。本当の母親のように手料理で利用者をもてなし、話を聞いてあげる。偽りの母子にもかかわらず、ちよさんの子を思う真心に触れ、心が満たされたかれらはここを自分のふるさとにしたいと思いはじめる。

人間関係、家族関係、都会への一極集中、地方の過疎化、リタイア後の生き方など、いろいろな要素が詰め込まれている。ファンタジックな物語だが、すごく面白く読めた。ふるさとと言えば、やっぱり母をイメージするのはだれでも同じみたいだ。


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夕飯は、北海道産ナメタガレイの湯煮、紅菜苔のオイスターソース炒め、サツマイモとリンゴのレモン煮、茹でスナップエンドウ。煮魚用の魚はほとんど湯煮にしている。
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