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「東大教授、若年性アルツハイマーになる」を読む [読書]

朝から雲ひとつない晴天。7時過ぎに林試の森目指して歩き出す。ボランティアで目黒線緑道の花の手入れをしている方に久しぶりにお会いした。しばし世間話をする。林試の森は割と人が少なく、気持ちよく歩けた。


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本日の林試の森

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途中に咲いていたバラ

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ノボタンはまだ花盛り。

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おとなしくカメラ目線になってくれた飼い猫

何カ月か前に図書館に予約してあった若井克子著「東大教授、若年性アルツハイマーになる」を読んだ。著者は2006年に59歳にしてアルツハイマー病と診断された若井晋東大教授(当時)の奥さまで、ご主人が2021年に亡くなるまで介護された。

診断される数年前から異変が起きていたらしく、手帳に漢字を忘れるようになったので日記をつけると記され、漢字の練習の痕跡も残っていた。もともとは脳外科が専門だったが、東大では国際地域保健学教室の教授で年に何度も開発途上国へ出張し、精力的に仕事をこなしていた。しかし、ATMでお金を引き出せなくなったり、昔なじみの場所にたどりつけなかったり、海外の空港で迷ったりと見過ごせない出来事が続く。

診断後に東大を59歳で早期退職し、夫婦で一時沖縄に移住。その後は自宅のある栃木に戻り、病気を公表したあとに認知症当事者として講演活動もする。しかし、病気は容赦なく進行し、やがてデイサービスに通うが、なじめずにちょっとしたトラブルで止めてしまうというのを二度繰り返す。寝たきりになってからは週3回デイサービスに行き、在宅の時は朝夕ヘルパーさんが訪問。最後は嚥下性肺炎で入院し、コロナ禍で病院では看取ることができないため、自宅に連れて帰って、家族で看取った。

脳外科医だったからこそだれよりも認知症を恐れ、なかなかそれを受け入れられなかったご主人に寄り添い、支え続けた著者には頭が下がる。お二人共クリスチャンであり、信仰にもとづく強さもあったと思うが、それでも著者は共に歩むことの難しさを吐露している。認知症の家族会で教えてもらった「ダメ三原則」が大切と書いてあった。それは、1.怒らない。2.ダメと言わない。3.押し付けない。

日頃の連れ合いへの接し方を省みて、三原則を心に刻むことにした。


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朝、連れ合いがパン屋のことを口にしなかったので、安心して散歩に出たが、戻ったら今日はパン屋だと言うではないの。またしても早めに行ったため、クリームパンはまだだったが、アンパンは焼き上がったばかり。連れ合いはアンパンとソーセージパン、私はカボチャアンパンとハムにくるまったホウレンソウとホワイトソースが入っているカルツォーネにした。
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