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「吉原手引草」を読む [読書]

朝から降り続く雨に買い物に行く気も失せ、家から一歩も出ずに引きこもっていた。昨日は夏日だったというのに今日は季節が逆戻り。冷たい雨に打たれているだろう桜がかわいそうになる。


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昨日の散歩で見た花。もう西洋シャクナゲが咲いていてびっくり。

松井今朝子著「吉原手引草」を読んだ。直木賞受賞作で、過日に読んだ「吉原十二月」同様、舞台はお江戸の遊郭、吉原。葛城という吉原一の花魁が突然姿を消してしまう。真相を探るべくある人物が楼主はじめ遊郭で働く人たちや葛城の客であった人々に話を聞いて回る。

聞き役の名前や身分は明かされず、本人は言葉を発しないで、話し手が語る内容から真相に迫っていくという手法をとっている。ミステリー的な要素もあるが、吉原という世間とは隔絶された世界のしきたりや仕組みが詳しく描かれている。そこで働く人たちの仕事も細分化されていて、興味深い。ほかの時代小説や映画でも江戸時代の吉原はたびたび出てくるが、こんなにきっちり組織として成り立っているとは知らなかった。いろいろな意味で面白く読めた。これから時代ものを読む時に参考になりそう。


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パンを買いに出なかったので、お昼はパスタにした。みじん切りのニンニクとタマネギをオリーブオイルで炒め、コンビーフを加えてほぐし、茹でたパスタと混ぜただけ。コンビーフはツナ缶同様、常備している。キャベツや白菜と煮込んでも美味しい。

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友達に教わったコマツナとツナのマヨネーズ炒め。ポン酢も少し加えた。さっぱり味ながらもこくがあって美味しい。
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