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『水上のフライト』 [映画]

品川で映画『水上のフライト』を観る。渋谷や日比谷で上映中の映画が観たかったのだが、あまり人が多い所には行かないことにした。いつもの品川の映画館は相変わらず空いていて、今日は私たちを入れて、観客はたったの6人。

走り高跳びの選手として活躍し、オリンピックを目指していた大学生の遥は交通事故に遭う。命は助かったが、下半身麻痺で将来の夢を絶たれる。車椅子の生活になり、心を閉ざしてしまう。そんな娘に心を痛め、少しでも前を向いてほしいとお母さんは遥が小学生の頃にやっていたカヌーのコーチに相談。コーチや周りの人たちに支えられて、カヌーでパラリンピックを目指すことになる。

実在のパラカヌーオリンピック選手に着想を得た作品で、絶望の淵から立ち上がり、再びスポーツの面白さに目覚め、目標に向かって奮闘するアスリートの成長物語。ある程度ストーリーが読める展開だが、カヌーのシーンの映像も素晴らしく、後味のよい作品で楽しめた。以前、東レパンパシフィックのテニス大会で、女子の車椅子テニスの試合を観たことがある。車椅子を駆ってボールに追いつき、打ち返すのを観て、すごいなあと感嘆したのを思い出した。

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弟からの野菜の中に大根が2本入っていた。一昨日の雨の日、牛のすね肉とでも煮込むかなと思っていたが、寒くて買い物に出る気が失せ、缶詰類の貯蔵箱から見つけたのが鮭缶。出汁と鮭缶で薄味に煮たら、旨かった!
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『461個のおべんとう』 [映画]

観たい映画はたくさんあるけど、たまには連れ合いに合わせて、あまりシリアスでない作品をと選んだのが、『461個のおべんとう』。実話に基づいた父と息子の物語。

一人息子が15歳の時に両親が離婚。息子はミュージシャンの父親と暮らすことになる。高校受験に失敗し、1年後に高校生になった息子に父親がおべんとうを毎日作るから、休まずに学校に行くことと約束する。そして、息子は父手作りのおべんとう持参で高校生活を送り、無事卒業する。

大きな出来事があるわけではなく、淡々とした内容だが、温かい気持ちになれる。とにかく登場するおべんとうが見るからに美味しそう。仕事をしていた頃はおべんとう持参だったが、映画に出てきたような彩りのよい、数種類ものおかずが入ったおべんとうなど、作ったことがなかった。それを息子が卒業するまで461個も作り続けたなんて、すごい!

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お気に入りのカブとツナのサラダ。カブを塩でしんなりさせてから、ツナ・オリーブオイル・粒マスタードを入れて混ぜるだけ。ほんの少しポン酢を加える。
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『罪の声』 [映画]

品川に映画に行く。一度全席使用可に戻っていたのに、再び席を一つ空けての販売になっていた。コロナの感染状況によって方針が変わるらしい。まあ平日の映画館は元々空いているので、影響はないだろうが、なにかと大変だなあと同情してしまった。

観たのは、邦画『罪の声』。グリコ・森永事件をモチーフにした作品で原作があるが、読んでいない。新聞記者の阿久津は、平成が終わるにあたって既に時効になっている昭和最大の未解決事件の真相を追う仕事を言いつけられる。一方、京都で紳士服の仕立屋をしている曽根は父の遺品の中からカセットテープを見つける。テープには自分の子どもの頃の声が録音されていたが、それは世間を騒がせた事件で使われた脅迫テープと同じものだった。阿久津と曽根はそれぞれに手掛かりを求めて調査をしていくうちに出会い、協力して事件の真相にたどり着く。

世間を揺るがした事件のことはすっかり忘れていた。脅迫に使われた子どもの声から事件の核心に迫っていくというストーリーの展開が見事で、2時間半近い上映時間が全く長いと感じられなかった。久しぶりに面白い社会派ミステリーだった。原作も読んでみたい。

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近所の空き地に咲く雑草
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『アイヌモシリ』 [映画]

渋谷に映画を観に行く。久しぶりのユーロスペースで、『アイヌモシリ』を観た。阿寒湖畔のアイヌコタンに住む14歳のカントが主人公。1年前に父が亡くなり、民芸品店を営む母と暮らすカントは、友達とバンドを組み、高校進学を機にコタンを出て行きたいと思っている。

ある時、父の友人でコタンの中心的人物、デボがカントをキャンプに連れ出す。デボは自然との共生から生み出されたアイヌの精神をカントに教えようとする。少しずつ興味を示すようになったカントにデボは山の中の檻で飼っている子熊の餌やりをまかせる。しかし、その子熊は久しく絶えていたアイヌの儀式、イオマンテを復活させるためのものだった。子熊に愛着がわいていたカントは、そのことを知って動揺する。

出演者のほとんどが実際に阿寒のコタンに住んでいる人たちで、まるでドキュメンタリーのような作品。父を亡くして以来、アイヌ文化から距離を置こうとするカントが周囲の人たちによって、徐々に自分のアイデンティティを見つけていく過程が淡々と描かれている。自然の美しい映像とともにアイヌの人たちの精神文化が垣間見られて、印象的な映画だった。

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柿と紫大根のサラダ。生ハムを加えることもある。
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『博士と狂人』 [映画]

久しぶりに渋谷に出て、映画を観る。新しい高層ビルができたと思っていたら、東急デパートは解体中だった。ちょっと行かぬ間に渋谷がどんどん変わっていく。

観たのは、イギリス映画『博士と狂人』。原作は1998年に発行され、ベストセラーになった、世界最大の辞書「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話を記したノンフィクション。日本でも翻訳本が出ていると知って、早速図書館に予約したら、3人待ち。やはり映画の影響か。

19世紀のイギリス。貧しい家庭の出身ながら独学で言語学者になったマレーはオックスフォードで英語辞典編纂のリーダーに任命される。シェイクスピアの時代の言葉まで収録するという壮大なプロジェクトは困難を極め、一般の人々にも資料の送付を呼びかける。やがて、マレーの元に大量の資料を送ってくる協力者が現れる。その協力者とは殺人を犯して精神病院に収監されている元軍医でアメリカ人のマイナーだった。

辞書をつくるという大事業を進める中で、マレーとマイナーの友情、マイナーに夫を殺された未亡人とマイナーの交流が描かれる。マレー役のメル・ギブソンの安定した演技も罪の意識に苛まれるマイナー役のショーン・ペンの狂人ぶりも見事。それにしても、辞書の完成が着手してから70年後だったというから驚く。

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昨日、遂にプルメリアの最後の一輪が落ちてしまった。一輪だけになってから10日間も咲き続けていた。真夏は開花後2-3日で落花していたのに、よくぞ頑張った。6月中旬に咲き始めて、4カ月余り楽しませてくれた。来月中旬頃には部屋に入れて、休ませてあげなきゃ。
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『スパイの妻』 [映画]

いつもの品川の映画館で、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した『スパイの妻』を観た。

1940年、戦争の足音が近づいていた時代の神戸が舞台。貿易会社を経営する優作は妻と共に洋館に住み、西洋風な生活をしている。ある時、優作は彼の会社で働く甥を連れて、満州に出かける。現地で軍の恐ろしい秘密を知ってしまった彼は、正義感から国際社会にこの事実を知らしめようとするが、それは売国奴として逮捕される危険な行動だった。優作の計画を知った妻はスパイの妻と言われようが、夫と共に生きて行くことを決意。そして、2人でアメリカに渡ろうと画策する。

ただ愛らしいだけだった妻が夫のために強い女性へと変貌していくところが印象的。舞台での言い回しのように感じた時もあったが、蒼井優さんが妻役を見事に演じていた。サスペンス的な要素もあり、面白い。反戦と今の時代への危機感が作品の根底にあるような気がした。

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路地もののナスはそろそろ終わりだろうと煮物にした。11月頃から春まではナス・キュウリなどの夏野菜は買わない。
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『みをつくし料理帖』 [映画]

品川で本日公開の映画『みをつくし料理帖』を観る。ベストセラーだった高田郁の原作シリーズは、何年も前に読んだ。細かい部分は覚えていないが、江戸時代の人々の暮らしや料理が印象に残っている。

幼なじみで仲良しの澪と野江は、8歳の時に大坂を襲った大洪水で離れ離れになってしまう。両親を水害で失くし、孤児となった澪は大坂の料理屋に引き取られ、料理を仕込まれる。その後、江戸に出て、蕎麦屋の「つる家」で料理人として働き始める。初めは大坂と江戸の味の違いがわからず、お客の評判はよくなかったが、周囲の人たちの協力を得て、試行錯誤の末、次々と新しい料理を生み出していく。そんな中、澪は吉原で幻の花魁と呼ばれているあさひ大夫が、実は水害で行方不明になった野江であると知る。

映画は強い絆で結ばれた澪と野江を中心に描かれている。10巻に及ぶシリーズを2時間の作品にするのはやはり無理があるし、どうしても内容が薄まってしまう。原作ではエピソードにからむ創作料理が魅力のひとつなので、映画か本かと問われれば、断然本を読むほうをお勧めする。

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プルメリアの花、最後の一輪

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夕暮れの空は秋の空
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『望み』 [映画]

明日は大雨との予報なので、出かけるなら今日だと品川に映画に行く。本日公開の堤幸彦監督の『望み』を観た。相変わらず映画館は空いている。

建築家の父、家で校正の仕事をしている母、サッカーに情熱を燃やす高校生の息子、成績優秀な中学生の娘の4人家族。仲が良くて幸せだった家族がケガをしてサッカーができなくなった息子が反抗的になり、夜遊びするようになってから、ギクシャクし始める。夜に外出した息子が帰宅せず、行方が分からなくなった日に彼の友達が死体で発見される。警察から事件には3人の少年が関わっていると聞かされるが、息子が犯人なのか、それとも被害者なのかわからない。マスコミが押しかけ、世間からは誹謗中傷にさらされ、一家は追いつめられる。息子を信じる父、犯人だとしても生きていてほしいと願う母、自分の将来を心配する娘、三人三様の思いが交錯する。

原作本があるフィクションだが、リアリティがあって、実際に起こりそうなストーリーだった。一種のサスペンスで辛い内容だが、最後に救いが用意されている。思春期の子供を持つ親なら、共感できるところがたくさんありそう。父親役の堤真一と母親役の石田ゆり子の迫真の演技にうならされた。

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友人からの荷物に里芋とインゲンも入っていた。里芋は初物なので、昨夜は出汁で煮て、今夜は豚汁に入れた。白豆のインゲンは茹でて、練りごま・味噌・マヨネーズを合わせたソースで和えた。
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『浅田家!』 [映画]

ケアマネージャーにちゃんと健診は受けてくださいと言われたため、連れ合いを国保基本健診に連れて行く。自宅から一番近い、徒歩3分のクリニックに数年ぶりに行ったら、代替わりして、息子さんが主に診療していた。お父さんの方は私たちと同世代だから、当然か。重そうな鞄を持って、速足で往診に行く姿をよく見かけたが、最近はあまり出会わない。

午後は映画へ。品川で本日公開の『浅田家!』を観る。実話を基にした作品で、1人の写真家と彼の家族の物語。12歳の時、写真好きの父親からカメラをもらった浅田政志は、写真専門学校に進学。あまり授業に出ていなかったにもかかわらず、卒業制作で学校長賞を取る。卒業後は郷里に戻り、パチスロでお金を稼ぐ日々。3年経って、ようやく写真を撮る気になり、選んだテーマは浅田家の家族写真。テーマごとに様々なコスプレに身を包んだ両親と兄の4人家族を撮った。その後、東京に出て、写真家の下働きをしながら、家族写真の個展を開く。それが縁で、写真集が出版され、木村伊兵衛写真賞を受賞。プロの写真家として歩み始めた矢先に東日本大震災が起きる。1カ月後、岩手に向かった彼は泥だらけになった写真を洗っているボランティアに出会う。

浅田家の皆さんがとにかくユニーク。いくら息子に頼まれたからと言って、普通の親はコスプレ姿で被写体にならないと思う。家族写真の依頼があると、撮る前にその家族に会って話をしてから、どういう場所でどういうポーズで撮るか決める。出来上がった写真はそれぞれの家族の良さがにじみ出ていて、面白い。写真の力はすごいなとあらためて感じさせてくれる映画だった。

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昨日、林試の森へ向かう際に見たハナミズキの実

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林試の森に咲く彼岸花
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『ラストレター』 [映画]

雨が降りださないうちにと朝一番で整形クリニックへ。月に一度の骨粗しょう症の注射をしてもらう。診察室を出た途端、声を掛けられた。だれかと思ったら、テニスクラブのSさんだった。どうしたのと聞いたら、寝違えて首の痛みが悪化したとのこと。先日、テニスをしていて脚の付け根に痛みを感じたM子さんも同じクリニックに駆け込み、診察を受けた結果、変形性股関節症と言われたらしい。加齢による体の不具合はだれにでも起きる。

お昼を食べてから、近場の目黒シネマに映画を観に行く。口コミで評判が良かった『ラストレター』を観た。宮城県の白石と仙台が舞台。仙台で夫と子供2人と暮らす裕里は、姉、未咲の葬儀で姉の一人娘、鮎美と再会する。鮎美から未咲宛ての高校同窓会の通知を渡された裕里は、姉の死を伝えるため同窓会に出るが、姉の同級生たちに姉本人だと間違われて、否定できず未咲になりすましてしまう。裕里は初恋の相手で、姉の未咲を好きだった乙坂と会場で出会って、連絡先を交換する。そして、姉の名前で彼に手紙を送り始める。

高校時代の回想シーンが何度も挿入されていて、映像が美しい。感動するような作品ではないが、松たか子はじめ俳優陣の演技が見事なので、それだけでも観る価値があったかなと。

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先週、友人が送ってくれたキュウリの中に細いのも入っていた。温泉から帰った日に切って、一晩塩漬けにして、翌日熱湯をくぐらせ、ピクルスにした。瓶ごと冷蔵庫に入れておけば、半年は持つ。
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『宇宙でいちばん明るい屋根』 [映画]

午前中、鍼灸院へ。家でお昼ご飯を食べてから、午後は品川へ映画を観に行く。連れ合いの頭の中にはテニスクラブが休みの火曜日は映画と刷り込まれてしまっているので、なるべくそれを変えないようにしている。

今日観たのは、邦画『宇宙でいちばん明るい屋根』。2歳の時に実母が家を出たため、父親と継母と暮らす14歳の少女、つばさが主人公。継母が妊娠したことで疎外感を感じ始める。お隣の大学生への片思いや学校でのトラブルもあり、一人悩む日々。そんな時に、書道教室が終わったあと、いつもつばさが一人で物思いにふけるビルの屋上で、不思議な老婆に会う。その老婆とのひと夏の交流によって、つばさは生きていくうえで何が大切かを知り、成長していく。

ファンタジックで、心が洗われるような作品。水族館のクラゲのシーンや夜空のシーンなど、映像が美しい。つばさ役の清原果耶と老婆役の桃井かおりの演技が見事だった。桃井かおりがおばあさん役を自然にこなしているのを観て、『幸福の黄色いハンカチ』は何年前の映画だったっけとつい過ぎ去った年月を数えてしまった。

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弟の野菜を使った料理。ナスとキュウリの即席漬けと豚肉・パプリカ・ナスの味噌炒め。ナスと味噌は相性がいい。
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『糸』 [映画]

久しぶりに品川で映画。映画館は相変わらず空いている。今日観たのは、邦画『糸』。中島みゆきの曲「糸」に着想を得て、製作された作品。

北海道の美瑛に住む平成元年生まれの漣と葵が13歳で知り合い、離れ離れになって、平成の終わりに再び巡り会うまでを描いた恋物語。その18年間の舞台が北海道、東京、沖縄、シンガポールと変わり、世界や日本の出来事と共に2人の人生が交差していく。

一途な想いを胸に秘めて、北海道で生きることを選んだ漣役の菅田将暉の演技が見事だった。彼の妻役を演じた榮倉奈々はじめ女優陣や子役の演技も素晴らしい。がんに侵された漣の妻が幼い娘に「泣いている人がいたら、抱きしめてあげられる人になりなさい」というシーンが心に残った。挿入された中島みゆきの歌を久しぶりに聴き、さすがに詩がいいなとあらためて感心する。

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過日、麻婆豆腐を作った際、炒めたひき肉に麻婆豆腐の素を混ぜたものの半分を冷凍してあったので、今夜は麻婆ナスにした。
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『ジョーカー』 [映画]

連れ合いはテニスに行く気だったが、今日も不安定な天気で雨が降るかもしれないし、暑すぎるからとなんとか諦めさせた。その代わりに映画に行くことになった。近場でと見つけたのが、目黒シネマで上映中の『ジョーカー』。

ベネチア国際映画祭で最高賞を受賞し、評価が高かった作品だが、封切り時には観ようという気が起きなかった。バットマンシリーズの悪役、ジョーカーの誕生秘話という作品紹介を読み、そもそもバットマンを観たことがないし、興味もなかったので。

アーサーは、コメディアンを目指す、優しい男。都会で大道芸人をしながら、一緒に暮らす母親の世話をしている。しかし、周囲から理不尽な暴力を受けたり、冷たくされたりするうちに精神を病んでいく。そして、絶望の果ての狂気が彼を悪のヒーローに祭り上げる。

ジョーカー役の俳優の演技に唸り、演出もカメラワークもさすがだったが、私の好みの作品ではなかった。救いのない内容の映画は、あまり見たくない。

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近所のノウゼンカズラ
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『真夏の夜のジャズ』 [映画]

午前中、鍼灸治療を受け、午後は恵比寿ガーデンプレイスで映画。観たのは、『真夏の夜のジャズ』という1959年製作のドキュメンタリー。アメリカのロードアイランド州ニューポート市で、1958年7月3日~6日に開催された「ニューポート・ジャズフェスティバル」を撮った作品。

ジャズファンではないので、登場したミュージシャンの中で知っていたのは、ルイ・アームストロングだけだったが、演奏や歌はいずれも迫力があって、素晴らしかった。ナレーションはなく、字幕は歌詞の訳だけ。舞台の上の演奏者だけでなく、観客をアップで撮っている。半分くらいは観客の映像で、とても斬新でおしゃれな撮り方。観客の洋服、帽子、髪型、サングラスなど見ているだけで楽しい。同時期に開催されたヨットレース、アメリカズカップの映像も挿入されていて、これがまた効果的。あとで、監督が写真家と知り、美しい映像に納得。暑い日の昼下がりに観る映画としては、最高だった。

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ゴーヤを生で食べるのが好き。塩もみしたあと、水で洗ってからゆずぽん酢と削り節をかけた。
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『ファヒム パリが見た奇跡』 [映画]

2日続けてテニスをし、今日もやったら、月曜日まで5日連続になってしまうので、うまく連れ合いを映画に誘導した。恵比寿で、本日封切りのフランス映画『ファヒム パリが見た奇跡』を観る。お盆休みのせいか、ほぼ席が埋まっていた。と言っても席はひとつ空けて販売されているため、実際には半分の席数になる。

バングラデシュの天才チェス少年、8歳のファヒムは母親やきょうだいと別れて、父親と祖国から脱出し、フランスに入国する。親族が反政府組織に属していたこと、ファヒムがチェスの大会で勝ち続けていたことで脅迫を受けるようになり、身の危険を感じた父親の決断だった。政治難民としての申請をするが、移民局からなかなか滞在許可が下りない。そんな中、有名なチェスの指導者、シルヴァンと出会い、ファヒムは彼の指導を受けることになる。フランス語が全くわからなかったファヒムだが、シルヴァンの教室で出会ったチェス仲間の協力でまたたく間に上達する。難民申請が却下され、父親の強制送還が決まった頃、ファヒムはフランスの全国チェス大会に出場し、12歳以下で優勝する。

言葉も習慣も全く異なる国にやって来て、ホームレスのような生活をしながら、チェスでチャンピオンになり、身分証を取得できたという現代のおとぎ話だが、実話に基づいている。難民の話、チェスのコーチとの師弟関係、父親と息子の関係と内容が多岐にわたっていて、それぞれに興味深い。父親はじめファヒムの周囲の人々の優しさに心がなごみ、久しぶりにいい映画を観たという満足感に浸ることができた。

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近所の芙蓉の花。夏の花で一番好き。
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『カセットテープ・ダイアリーズ』 [映画]

昼前に近所の理髪店に行き、カットしてもらう。連れ合いが長年通っている店で、コロナ騒ぎ以後は千円カット屋からここに変えた。ご主人、以前はすぐ近くのおでん屋に行った帰りにここに顔を出して、今度は一緒に飲みましょうと言ってくれたことがあったんですよと聞かされた。私が田舎の母の所に行ったり、旅行に出かけたりした時は、連れ合いは近所のいくつかの馴染みの店で夕飯を食べていた。最近はそういう店に行こうと誘っても全く乗ってこない。外食好きだったのに、よほどお気に入りの店じゃないと行く気なし。なぜなのかわからない。

午後、熱帯地方にいるかのような猛暑の中、映画を観に渋谷へ。渋谷での映画は数カ月ぶり。こういう時期でも渋谷の街は人が多い。でも、映画の観客は16名だった。観たのは、イギリス映画『カセットテープ・ダイアリーズ』。以前に観た『ベッカムに恋して』と同じ監督だと知って、観たいと思った作品。

1987年、サッチャー政権下のイギリスの小さな町に住むジャベドが主人公。彼は日記をつけ、詩や文章を書くのが好きなパキスタン移民の高校生。移民に対する偏見や保守的な父親との確執に鬱屈とした思いを抱いている。ある日、アメリカの歌手、ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会い、そのメッセージに衝撃を受けたジャベドは自分の進みたい道を行こうと前向きになる。

実在のジャーナリストの回顧録が原作の青春ドラマ。若い頃にブルース・スプリングスティーンの音楽は聴いたことがなかったけれど、映画の中で聴いていたら、なかなか良かった。

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近所のカシワバアジサイ
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『悪人伝』 [映画]

9時から1時間鍼灸治療を受けた。脈が弱いと言われる。自分でもなんだか身体がしゃきっとしないと感じていた。帰りに食材を調達し、夕飯用に豚の肩ロースのブロックを茹でたり、キュウリと干し海老の和え物を仕込んだりする。昼食後、品川の映画館へ。2時15分からの韓国映画『悪人伝』を観た。.

ある夜、ヤクザの親分ドンスが運転していた車が追突され、ドンスは追突した車から降りて来た男にめった刺しにされる。対立する組織の犯行を疑うが、どうも違うらしい。連続無差別殺人を追っていた刑事チョンはドンスを刺した男は連続殺人事件と同じ犯人だという感触を得る。ドンスは自分を殺そうとした男を見つけて、自らの手で復讐しようとたくらむ。一方、チョンは自分が犯人を捕らえて手柄にしようと張り切る。しかし、いち早く犯人にたどりつくには、お互いが持っている情報を出し合うほうがいいと2人は共闘する道を選ぶ。

ヤクザ映画はほとんど観ないが、口コミの評価が高かったので、観る気になった。評判通り、面白かった!さすが韓国映画、やくざ映画でもとことん観客を楽しませてくれる。最後の最後にこうきたかとうなってしまった。

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帰宅してから作ったのはカボチャのオリーブオイル焼きのみ。
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『コンフィデンスマンJP プリンセス編』 [映画]

午前中、鍼灸院へ。あちこち凝っていたので、全身に鍼を打ってもらったら、楽になった。午後から、2週間ぶりに品川へ映画を観に行く。

23日に封切られた『コンフィデンスマンJP プリンセス編』劇場版第2弾を観る。第1弾を昨年観て、面白かったので、公開を楽しみにしていた。前回は香港が舞台だったが、今回はシンガポールとマレーシアのランカウイ島。シンガポールの世界的な大富豪レイモンド・フウが亡くなる。執事によって発表された遺言書によると、相続するのは3人の子どもではなく、だれ一人その存在を知らない隠し子だった。そこで、いつもの詐欺師グループが10兆円という遺産を狙って、とんでもない作戦を実行する。

奇想天外なストーリーの中に、どんでん返しあり、だましありで、とにかく面白い。コロナ禍と長い梅雨で気が滅入るばかりの日常から、しばし離れるにはちょうどいい映画。

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一重の木槿もいい。
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『人間失格 太宰治と3人の女たち』 [映画]

またしても朝から雨。梅雨だからと言って、律儀に毎日降らなくてもいいのに。いい加減にしてほしいと叫びたくなる。

久々に近場の目黒シネマを訪問。従来は2本立てだったが、1本立てで料金は一律千円になっていた。18日から2本立てになるらしい。席は前後左右一つ置きで指定席、食事は禁止という点が従来と違っていた。今日の観客は15名。

観た作品は、昨年公開の蜷川実花監督『人間失格 太宰治と3人の女たち』。太宰治をめぐる、妻、小説「斜陽」のモデルで太宰の子を産んだ女性、最後に太宰と入水心中をした愛人の3人の女性の物語。内容はフィクションでもあらすじは実話に基づいている。

太宰の人間失格ぶりにはあきれたが、ダメ男だからこそ女性たちが放っておけなかったのかもしれない。太宰はむしろ脇役で、彼を愛したたくましい女性たちが主役。蜷川監督の作品は初観賞。色彩に満ちた独特の映像美で、舞台のような感じがした。ほかの2人の女優も上手かったが、妻役の宮沢りえの演技がダントツ。

本夕、芥川賞の発表があった。太宰治の孫、石原燃さん(太宰治の次女、故津島祐子さんの娘)が注目されたが、残念ながら受賞を逃した。津島祐子さんの作品も芥川賞の候補になったことがある。太宰は芥川賞を熱望したがとれなかったというのは有名な話。津島家にとって、芥川賞は3世代にわたる因縁の賞らしい。

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鶏肉はもも肉ばかり使うので、たまには違う部位もと手羽先を調理。新聞に載っていたレシピで、焼いてから、水・酒・酢・醤油・砂糖で煮た。
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『風の谷のナウシカ』 [映画]

いつも行く品川の映画館で、ジブリ作品『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『風の谷のナウシカ』を上映している。その中で、封切り時に見逃していた『風の谷のナウシカ』を観た。今日の観客は8名。

宮崎駿原作の漫画を映画化した作品。地球壊滅千年後の世界を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に住む人々の闘いを描く。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の姫、ナウシカも戦乱に巻き込まれてゆく。

自然を愛し、虫と語るナウシカが、たったひとりで未来の地球を争いから救う姿を描いている。映像も音楽も素晴らしいし、なにより作者のメッセージが強く伝わってくる。アニメで感動したのは久しぶり。

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友人から届いた黒にんにく。出来上がるまで、すごく手間がかかるらしい。朝茶のお茶請けでいただくつもり。
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