懐かしのぶどう

田舎の弟から、ぶどうが送られて来た。黒はキャンベル、白はナイアガラという品種。私たちの子供の頃はぶどうと言えば、この２種類だった。巨峰が登場した頃から、ぶどうは年々高級化して、いまやキャンベルもナイアガラも全く見かけない。食べたくても東京では手に入らないのだ。幸運なことに田舎でまだ栽培しているぶどう園があるので、毎年弟に頼んで送ってもらっている。

実家の隣にぶどう園があって、運動会やお月見などのイベントには必ず買っていた。そういう思い出と共に味わうと懐かしい味がする。シャインマスカットは確かに美味しいが、食べ物にはその人の物語も反映されるように思う。私にとっては、キャンベルやナイアガラは最高のぶどうの味なのだ。


今年のキャンベルは例年より味が薄かった。