『バイス』

昼ご飯の前に外を見たら、雨がパラパラと落ちていた。これじゃテニスに行っても無駄足になるかもと急遽予定を変更。急いで映画サイトをチェックして、渋谷へ。外に出た途端、寒さに震えあがった。

見た映画は、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領時代の副大統領だったチェイニーを描いた『バイス』。影の大統領と言われたチェイニーがその地位にまでのし上がり、イラク戦争を始めるまでを描いている。おバカな大統領を騙して、イラクの大量破壊兵器をでっち上げ、戦争へと突き進み、世界の秩序を変えてしまったのにもかかわらず、本人は全く悪いことをしたとは思っていない。自国の兵士や侵攻先の一般人が何人殺されようと、自分の権力と利権のために手段を選ばない男。

実写映像も用いながら、ナレーション付きで、時にコメディータッチに描いていて、非常に面白かった。こういう人物が国の中枢で権力をふるう恐ろしさをあらためて感じた。アメリカだけでなく、日本にもおバカな方がいるので、他国の出来事と安心してはいられない。


近所のトキワマンサク