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『あの日のオルガン』 [映画]

またしても朝から一日雨降りの天気。連れ合いに映画に行こうと言われ、ネットで調べて選んだのが『あの日のオルガン』。上映館が少ないため、東銀座の東劇まで出かけた。

実話に基づいた作品で、戦争末期の1944年、品川にあった戸越保育所の3-6歳の子供たち53人を埼玉の村のお寺に疎開させた保母さんたちの物語。学童疎開のことはもちろん知っていたが、保育園児まで疎開したとは知らなかった。

子供を手放すのが心配な親たちを説得して、無人の荒れ寺を手入れして、保母たちと子供たちは埼玉の田舎に疎開する。親元から離された子供たちは寂しさからおねしょしたり、甘えたりと24時間保育でへとへとになる保母さんたち。それでも子供たちを守り抜こうと奮闘する。やがて、埼玉も空襲の標的になり、東京大空襲で家族を失った子供たちにも危険が迫る。

声高に反戦を叫ぶ映画ではないが、平和であること、普通に暮らせることがどんなに貴重で尊いことか心に響く。そして、子供の命の大切さも。観客はシニアばかりだったけれど、むしろ若い世代に見てほしい作品。

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目黒線緑道のサンシュユ
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