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『たちあがる女』 [映画]

雨が止み、あっという間に青空が広がったが、風が強すぎて、テニスは諦める。見たい映画があったので、恵比寿ガーデンプレイスへ。見たのは、アイスランド・フランス・ウクライナ合作の『たちあがる女』。

舞台はアイスランドの田舎町。町の合唱団の先生をしているハットラは裏の顔を持つ。環境活動家として、たった一人で送電線をショートさせるなど過激な行動をとっている。地元にある中国資本のアルミニウム工場をなんとか閉鎖に追い込みたいからだった。ある日、4年前に申請した養子縁組が受理されたという知らせがハットラに届く。ウクライナの紛争で孤児となった4歳の少女がハットラの娘になることになったのだ。ウクライナまで迎えに行く前に、彼女はあることを決行する。

自然をこよなく愛する女性がグローバル経済による環境破壊に怒って、一人で権力に立ち向かう話。ハットラの行動力に圧倒される。山で警察に追われるシーンなどハラハラさせられるが、あちこちにユーモアも散りばめられている。劇中の音楽が変わっていて、面白かった。3人組のバンドと3人の合唱隊によるもので、観客には見えるが、登場人物には見えない趣向になっている。初めは奇異な感じだったが、だんだんなじんできて、最後にはとても効果的だと思えた。アイスランドの自然の雄大さも見どころのひとつ。ちょっと風変わりな映画だったが、見る価値あり。

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昨日歩いた目黒線の上の緑道に咲いていたユキヤナギ
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