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『グリーンブック』 [映画]

昨日からずっと雨降りの天気。家にいても仕方がないので、六本木ヒルズへ。「新・北斎展」を見てから、アカデミー作品賞を受賞した『グリーンブック』を見てきた。北斎展は会場に入るまで40分もかかり、すごい混み様でじっくり鑑賞できなかった。

『グリーンブック』は、実話に基づいた映画で、1960年代のニューヨークと南部が舞台。ナイトクラブの用心棒、トニーは、天才黒人ピアニスト、シャーリーの南部コンサートツアーの運転手兼用心棒に雇われる。がさつでおしゃべりなイタリア系のトニーと礼儀正しく、教養あるシャーリーが互いに反発しながらも2カ月間行動を共にすることで、友情が芽生えていくというストーリー。

タイトルのグリーンブックは、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブックのこと。2人はそれを携えて旅するのだが、当時の南部は黒人差別が激しく、ホワイトハウスで演奏したことのあるシャーリーに対しても容赦しない。イタリア移民社会で育ち、黒人に対して偏見を持っていたトニーさえ、その理不尽さに怒るほどだった。

さまざまなエピソードを通して、お互いを理解し、偏見や思い込みから解き放たれていく過程が爽快。2人のやり取りから笑えるシーンもあり、後味のよい作品だった。

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麻布十番駅に戻る途中、浪花家で鯛焼きを買い、帰宅してから食べた。
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