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『新聞記者』 [映画]

昼前、鍼灸治療を受けてから、渋谷のユーロスペースで、話題の映画『新聞記者』を見る。絶対に見逃したくないと思っていた作品。都内ではわずか8館でしか上映されていない。午後1時半からの回は満席で、観客は幅広い世代だった。

東都新聞に大学新設に関する秘密文書が届き、女性記者吉岡が取材を開始。そのうちに大学新設に関わっていた官僚が自殺。内閣情報調査室の杉原は、外務省時代、その官僚の部下だった。使命感に燃える若き新聞記者と内閣情報調査室で政府にとって好ましくない人物のスキャンダルをでっち上げる仕事をしている若い官僚が大学新設の裏に隠された真実に迫ろうとする。

加計学園問題、首相べったり記者のレイプ事件、元文科省事務次官のスキャンダルなどを思わせる事件が登場する。政治エンターテインメントとして、サスペンスとして非常に面白かったが、一方では怖い映画。官僚の「この国の民主主義は形だけでいいんだ」というセリフにぞっとしてしまった。今の日本は気が付かないうちに言論の自由がなくなり、政府に都合の良い情報ばかりが流されている。若い世代にはぜひとも見てほしい作品だ。

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近所に咲く花
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