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「言の葉は、残りて」を読む [読書]

曇天で、花冷えの寒い一日だった。図書館とスーパーに行っただけで、散歩はサボって家で本読みをする。連れ合いは家でずっとパソコンの前に鎮座して、GYAOでドラマや映画を見ていた。同じものを何度も見ているようだが、一切干渉せず。パソコンの操作も滅茶苦茶になってきているけど、GYAOにだけはたどり着ける。

佐藤雫著「言の葉は、残りて」を読んだ。新聞に作家が新刊文庫を3冊推薦する欄があり、澤田瞳子さんが推薦していて知った本。

舞台は鎌倉幕府。三代将軍、源実朝のもとに京の摂関家の姫、信子が嫁いでくる。当然政略結婚だが、信子は徐々に実朝の武士からぬ優しさと繊細さに惹かれていく。一方、実朝も信子に和歌の手ほどきを受け、その魅力に気付き、武力ではなく言葉によって世を治めたいと考えるようになる。しかし、幕府存続のためには家族でも抹殺される戦乱の世にあって、二人の愛と理想は踏みにじられてしまう。

鎌倉時代の歴史小説は初めて読んだが、登場人物の背景や心のうちが丁寧に描かれていて、読みやすかった。だれもがそれぞれに切ない思いを抱えて生きているのが伝わってくる文章で、時代小説ながら恋愛小説であり、家族の物語でもある。


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図書館の前の山桜

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近所のエンドウ豆の花

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寒いので、夕飯は水餃子にした。

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宮古島産のパルダマという野菜を茹でて、すりごま・ポン酢・マヨネーズで和えた。ちょっと苦味とぬめりがある。
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