「光の山」を読む [読書]
朝一番に鍼灸院へ。2つ先の駅まで30分歩いて、電車に乗った。帰りは最寄り駅近くのスーパーで買い出しをして、帰宅。その後は引きこもっていた。
玄侑宗久著「光の山」を読んだ。福島県三春町在住の芥川賞作家で、臨済宗の住職でもある玄侑宗久さんが東日本大震災2年後に発表した6編からなる短編集。想像を絶する体験をした被災者たちの悲しみ・苦しみをさまざまなエピソードを通して、描いている。著者自身も被災者の一人として、震災後いろいろな場所で原発事故以後の福島の現状を発信していたが、小説を書かずにはいられなかったとあとがきで述べているように、フィクションでしか伝えられない思いがあったのではなかろうか。
6編の中で「アメンボ」が一番心に残った。放射能が怖くて幼い娘を連れて北海道に移った母親と地元に残る彼女の夫と友達一家の物語。放射能に超敏感な人とある程度割り切って暮らす人の溝を埋めるのは数値だけでない。お互い歩み寄れないもどかしさの中で、別の人生を選択せざるをえない人たち。胸がえぐられるようだった。
実は浜通りに住んでいた高校のクラスメートの1人もご主人を残して、息子さんと北海道に移住したらしい。クラス会にはよく出席していた人なのにその後の消息がわからない。今、どうしているかしらと時々思い出す。
花が赤いカンナ
ルリマツリはブルーがほとんどだが、たまに白も見かける。
デュランタ
玄侑宗久著「光の山」を読んだ。福島県三春町在住の芥川賞作家で、臨済宗の住職でもある玄侑宗久さんが東日本大震災2年後に発表した6編からなる短編集。想像を絶する体験をした被災者たちの悲しみ・苦しみをさまざまなエピソードを通して、描いている。著者自身も被災者の一人として、震災後いろいろな場所で原発事故以後の福島の現状を発信していたが、小説を書かずにはいられなかったとあとがきで述べているように、フィクションでしか伝えられない思いがあったのではなかろうか。
6編の中で「アメンボ」が一番心に残った。放射能が怖くて幼い娘を連れて北海道に移った母親と地元に残る彼女の夫と友達一家の物語。放射能に超敏感な人とある程度割り切って暮らす人の溝を埋めるのは数値だけでない。お互い歩み寄れないもどかしさの中で、別の人生を選択せざるをえない人たち。胸がえぐられるようだった。
実は浜通りに住んでいた高校のクラスメートの1人もご主人を残して、息子さんと北海道に移住したらしい。クラス会にはよく出席していた人なのにその後の消息がわからない。今、どうしているかしらと時々思い出す。
花が赤いカンナ
ルリマツリはブルーがほとんどだが、たまに白も見かける。
デュランタ