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「肖像彫刻家」を読む [読書]

今日は、立春。陽射しが少なかったので、昨日と比べると寒かった。朝、いつものように歩いて、昼近くに連れ合いとパン屋へ。午後に一人で図書館とスーパーに行き、あとは家でゴロゴロ。明日の連れ合いの外出先を思案中。

篠田節子著「肖像彫刻家」を読んだ。主人公は妻子に出で行かれたあと、イタリアで8年肖像彫刻の修業をして帰国した中年男。イタリアにいる間に両親は亡くなり、姉の計らいで八ヶ岳の麓に工房を構えて、肖像彫刻家として再出発する。ようやく仕事の依頼がきたのは地元のお寺の開祖である雪姫像。その後、姉の依頼で両親の胸像、亡くなった奥さんや恋人の像など頼まれて作る。ところが、納品したあと、両親の像が夜な夜なケンカするとか、像が歩き回ったとか、顔の表情が変わって、怒っているとか、さまざまな不思議な現象が作家の元に報告される。

7編の連作集。肖像彫刻を依頼した人たちとそれを引き受けた作家の心情を描きながら、その中に現代の世情をうまく散りばめている。肖像彫刻作品を通して、人間の愚かさ、寂しさ、悲しみがあぶり出され、面白かった。


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本日の洗足池

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オナガガモのつがい。なぜか、雌だけが何度も頭を水の中に入れている。

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白椿

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同じマンションの方から卵を1パックいただいたので、かに玉を作った。野菜と卵などを定期的に配達してくれるサービスを利用しているが、80代の夫婦二人では食べきれないのだそうだ。うちでは食べない野菜だからとセロリもいただいた。
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