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「ライオンのおやつ」を読む [読書]

昨日も一日引きこもりの連れ合いを外に出すため、八百屋・コーヒー豆屋・パン屋と回ってきた。出かける前から“疲れた”を口にする。家でパソコンの前に座り、動画を見ているのが一番楽みたいだ。

7-8カ月前に図書館に予約してあった、小川糸著「ライオンのおやつ」をやっと読むことができた。瀬戸内海の小島にあるホスピスが舞台。余命を宣告された33歳の女性が「ライオンの家」というホスピスで最後の日々を送るために島にやって来る。そこでは、毎週日曜日に入居者がリクエストしたおやつが一品出る。リクエスト者の名前は伏せて、そのおやつを選んだわけを施設の代表者が読み上げる。様々な人たちの人生の中で忘れられないおやつにまつわるエピソードがじんわりと心に沁みる。

小川さんの著書はほぼ読んでいるが、ほのぼのとした心温かくなる作品が多い。終末期を迎えた人を描いている本作もファンタジックではあるけれど、なんだかほっとするような、救われるような作品だった。こんなホスピスがあったら、入りたい。

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近所のアジサイ。咲き出して1カ月経ったら、色が微妙に変化している。
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