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『ラサへの歩き方』をDVDで観る [映画]

朝から一日中雨が降り続く。それもしとしとではなくて、本降りの雨。さすがに外に出る気にはなれず、2人で引きこもり。

もう数カ月映画館に行っていない。最後に行ったのは6月の末だったかな。以前は予定がないと映画に行こうと言っていた連れ合いが全くその気がなくなり、一切口にしなくなった。1人で行くとしても、往復の所要時間と上映時間を合わせると、少なくとも4時間は留守になるため諦めた。そこで、図書館で初めてDVDを借りた。公開当時観たいと思っていたのに見逃した作品を借りて、パソコンで視聴。

『ラサへの歩き方』は、チベットの小さな村の人たち11人が約1年かけて、聖地ラサとカイラス山までの2400㎞を五体投地で巡礼する姿を描いたロードムービー。五体投地とは、合掌し、両手・両膝・額(五体)を地面に投げだし、うつ伏せ、立ち上がるという動作を繰り返しながら進む。フィクションだが、出演者は実際にチベットの村に暮らす人たちで、まるでドキュメンタリーのようだった。

15年前、ツアーでチベットに行った時に五体投地の巡礼者を道路で見かけたことがある。厳しい自然の中を五体投地で聖地を目指す人々の信仰心に圧倒されたことを思い出した。過酷な巡礼なのに、人々は淡々と日常生活を送っているように進んでいく。食べて、テントで皆で体を寄せ合って寝て、五体投地を繰り返し、他者のために祈り、途中で子どもが生まれ、そして老人が死ぬ。人生はシンプルなのだと思わせてくれる作品。壮大な自然の映像と巡礼者の姿に癒された。


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昨日の散歩で見かけた紅葉と花

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シドニー滞在中の友達から送られてきたジャカランダの写真。
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