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「教誨」を読む [読書]

強い風が吹き荒れ、時折雨が落ちてくる不安定な天気だった。二人共、家から一歩も出ず、引きこもりの一日。金曜日なのにこの天気ではさすがにカフェまで歩いて行く気になれず、本を読んだり、ユーチューブを観たりとゴロゴロ。


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朝ご飯

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お昼は冷凍うどん

3-4カ月前に図書館に予約した柚月裕子著「教誨」を読んだ。青森県の小さな田舎町で自分の娘を含む2人の幼女を殺害したことで死刑判決を受けた響子。身元引受人となった埼玉に住む遠縁の静江は響子の死刑執行後に遺骨と遺品を引き取ることになる。老齢の静江の代わりに東京拘置所に出向いた娘の香純は、響子の最後の言葉は「約束は守ったよ、褒めて」だったと聞かされる。だれとどういう約束をしたのか、なぜ響子は子どもを殺めてしまったのか。香純は子どもの頃に田舎の法事で一度だけ会ったことのある響子を思い浮かべながら、その疑問を解き明かそうと青森に向かう。

柚木さんの作品はほとんど読んでいるが、今作はちょっと期待外れだった。閉鎖的な田舎独特の人間関係の中で、理不尽な思いを抱きながらも声を殺して生きるざるをえない人たちの孤独感や閉塞感は理解できるけれど、殺人の動機としてはいまいち納得がいかなかった。


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昨日の散歩で見かけたコデマリ、カロライナジャスミン、ハナミズキ
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