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「イン・マイ・ライフ」を読む [読書]

快晴の朝、6時半に散歩に出発。外に出た途端、冷たい北風に震えあがった。手がかじかむほどの寒さ。休まずに往復1時間半歩いたけれど、体が温まらなかった。田舎の義妹から、朝桜吹雪のように雪が舞ったと連絡があったので、どこも冷え込んだみたい。


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今朝の抹茶

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おかゆは、昨日青豆を茹でて、ひたし豆を作ったので、その豆を少し入れた。桜海老と梅干しをトッピング。

林試の森は日ごとに新緑の世界に変わりつつある。毎年楽しみにしているベニバナトチノキが花をつけていた。ツバキはほとんどの木が咲き終えて、花が残っているのはわずか。園内至る所に咲いているのはシャガだけ。これからは日光浴よりも木陰を求める人が増える季節を迎える。


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本日の林試の森

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ベニバナトチノキの花

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岩根絞、最後の一輪

吉本由美著「イン・マイ・ライフ」を読む。先日読んだ、村井理子著「本を読んだら散歩に行こう」の中で紹介されていた本。著者の吉本さんのことは全く知らなかったが、雑誌『アンアン』や『クロワッサン』でスタイリストとして活躍された方らしい。前半は新聞に掲載された「わたしを語る」というコラムをまとめたもの。18歳で熊本から上京し、62歳で東京を引き揚げるまでの目まぐるしかった仕事人生が語られている。後半の「あたらしい土のうえで」は、故郷の熊本に帰り、自分が育った家に住み、地元の人たちと縁を結びながら暮らした10年が綴られている。

著者は私と同じ団塊の世代なので、興味深く読んだ。同感した部分も多々あるが、売れっ子でがむしゃらに働いたはずなのに貯金ゼロには驚いた。フリーランスだから厚生年金がないのは仕方ないけど、家もない独り身の女性が東京で隠居生活を送るのは無理だわ。熊本の人たちとの出会いもすべては東京での縁から始まった。結局、人生に彩りを与えてくれるのは、人との出会いとつながりだとつくづく思う。
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