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「天国までの百マイル」を読む [読書]

今朝は雨の音で目覚める。昨日の時点では鍼灸院に行くつもりでいたけど、降りしきる雨を眺めていたら、出かけるのがおっくうになった。結局、2人で家に引きこもり。連れ合いは朝、1階のゴミ置き場にゴミ出しに行ったから、玄関から出たけれど、私は一歩も出ずに過ごす。連れ合いは一日パソコンの前で、時折居眠りしながら映画やドラマの鑑賞。私も本読みの合い間に居眠り。同じような老化現象が出ている。

浅田次郎著「天国までの百マイル」を読んだ。40歳の城所は事業に失敗し、会社も妻子も失い、友達の会社に情けで雇ってもらっている。給料の30万はすべて妻子への仕送りに消えてしまい、ホステスのマリさんに養ってもらっているようなダメ男。心臓病で入院した母親を見舞ったら、主治医からその道の第一人者である教授でも手術は不可能、内科的な対症療法しかない、いつ致命的な発作が起きるかわからないと宣告される。しかし、千葉の田舎町の病院に天才的な心臓外科医がいるから、彼なら手術をしてくれるかもしれないと言われる。母に少しでも長く生きてほしい城所は、知り合いに借りたワゴン車に母を乗せて、奇跡を信じて100マイル(160㎞)先の病院に向かう。

母と息子のそれぞれの思い、マリさんの無償の愛に泣かされる。城所の友人や病院への搬送中に出会う人たちも優しい。天才外科医のキャラクターが最高。,こんな医師に診てもらえたら、病人はだれでも元気になりそう。温かい気持ちになれる作品だった。

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先月いただいた時鮭が一切れ冷凍庫に残っていたので、お昼に鮭寿しにした。焼いてほぐし、酢をふりかけておいた鮭・キュウリ・生姜(丸のまま梅酢に浸けておいたものを千切り)を酢飯と混ぜただけ。
コメント(6) 
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コメント 6

サーヤ

過日コメントを入れたのですが届いていますか
by サーヤ (2021-07-05 13:08) 

clifton

サーヤさん、先にお送りいただいたというコメント、なぜか
届いていません。本日のコメントを読んで、未承認コメントの
欄をチェックしましたが、ありませんでした。
by clifton (2021-07-05 15:29) 

サーヤ

そうでしたか、着いてませんでしたか、若しかしたら送信失敗をしたのかもしれません
なので、再度ってことでお願いします

私も「天国までの百マイル」は読んでいて、登場人物が少なく、私的にはスイスイと読めました、普段は一つの本に数日かかってしまうのです

最近は、読み始めは、登場人物の名前と係累を書き出しながら読んでいます、ある程度頭に入ると、速度はつきますね

「君は嘘つきだから、小説家にでもなればよい」というエッセイ(あちこちに投稿したエッセイを1冊にまとめたもの)の中に、「天国までの百マイル」について書かれていました

奥様のお母様がモデルで、実際に浅田次郎が運転して、茨城だったか房総だったか心臓外科医の名医まで連れて行ったということです
競輪競馬博打など多趣味で、そういうのは読み飛ばしましたが、他の小説の裏側が描かれていて面白かったですよ、図書館から借りて読みました

今度は旨く送れますように。。。

by サーヤ (2021-07-05 21:04) 

clifton

サーヤさん、お手数をお掛けしてしまいごめんなさい。
以前、友人にもコメントを送れなかったと言われたことがあります。
このサイトに不備があるのかもしれません。

サーヤさんのブログによく浅田次郎の本や映画のことが出て来る
ので、最近私も読むようになりました。この作家は、時代物から
現代ものまで、ジャンルが広いですね。大作「蒼穹の昴」はまだ
読んでいません。

この作品が実体験に基づいたものとは知りませんでした。房総の
病院はかの有名な亀田総合病院がモデルかなと勝手に想像しながら
読みましたが、どうなんでしょう。

本を読んでいる時だけ現実から逃避できるので、せっせと図書館
通いをしています。
by clifton (2021-07-06 07:42) 

お名前(必須)

よかったです~~
失敗したと思われるコメントはもっと長かったので、長かったせいかもと思ってもおりました
浅田次郎は印象に残る小説では「おもかげ」というのがあります
捨てられ、名前も誕生日も親も判らないまま成人し、退職し送別会の帰りに地下鉄で倒れICUで過ごす数日に回想するストーリです

最後のほうで自分の母と思われる峰子という女性を地下鉄で見かけます 浅田次郎の小説を書くスタイルにドキドキ感があって、地下鉄も多く語られて好きな作家です。
代表作といわれるものはほとんど読んでいないと思います
by お名前(必須) (2021-07-06 19:46) 

clifton

細かい内容は覚えていませんが、「椿山課長の七日間」と「おもかげ」は、大分前に読んだ記憶があります。「おもかげ」、サーヤさんの
解説で思い出しました。確かに地下鉄が舞台でした。

中国が舞台の時代物にはいまいち食指が動きません。最近は気分転換
のための読書なので、気楽に読める作品ばかり選んでいます。
by clifton (2021-07-06 21:49) 

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