SSブログ

「かたづの!」を読む [読書]

中島京子著「かたづの!」を読んだ。舞台は江戸初期の南部藩八戸氏。藩主の一人娘、弥々は父亡きあと婿を迎え、跡取りの息子を授かるが、南部藩宗家の藩主で叔父にあたる利直に夫や息子を毒殺されてしまう。そこで、弥々は女城主となり、娘に婿をとったあとも国を守るために奮闘する。八戸から荒れ地の遠野に移封 させられたり、伊達藩との金山をめぐる領地争いに悩まされたりと心が休まる時のない生涯を送る。

物語は角が1本だけの羚羊(かたづの)の語りで進む。弥々に惚れた河童が出てきたり、猿や蛇も登場するファンタジックな時代物だが、登場人物は史実に基づいている。国を守るために戦いを避け、藩士を無駄死にさせまいと、権謀渦巻く武士の世を男勝りの才覚と器量で当主として生きた女性の一代記。初めはファンタジーなのかとちょっとがっかりして読み始めたが、途中から全く気にならなくなった。逆にかたづのに語らせることによって、理解しやすく、内容がスッと入ってきた。一風変わった時代小説だったけど、十分楽しめた。


1.jpg
今朝の抹茶。和菓子屋が休みで生菓子が買えなかったので、映画に行った時に秋田美彩館でクルミ饅頭を買う。

2.jpg

3.jpg

4.jpg

5.jpg
本日の洗足池。枝垂れ桜は終わりに近づき、八重が咲き始めている。ヤマブキも八重。

6.jpg
途中の家で見た薄ピンクのつつじ

7.jpg
目黒線緑道の西洋シャクナゲ

8.jpg
台湾パイナップルを切らさずに週1-2個買っている。今夜は豚肉の炒め物にも入れた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ラインで再びつながる [友達]

午後、家の電話が鳴った。どうせまたなんかのセールスだろうとこちらも名乗らず、相手の名前も聞かずに切ってしまった。1時間後に再び同じような声の女性から電話。今度は名乗ったら、なんと高校時代のクラスメート、Yさんからだった。年賀状のやり取りだけで、二十数年くらい会っていなかった。同窓会誌が届き、懐かしくなって電話したとのこと。コロナ前までは毎年1泊でクラス会を開いていたが、彼女はずっと欠席だった。

クラスメート7人でグループラインをやっているので、早速参加してもらう。ラインは何年も会っていない人ともすぐにつながれるから、便利。コロナ禍でクラス会が2年続けて中止になっていても、ラインで皆さんの近況を知ることができる。

Yさんで思い出した。学生時代、足の向くまま気の向くまま一人で東北を旅した時、十和田湖のあとに岩手県の山の中のユースホステルに2-3日滞在した。そこは牧場で、仙台から仕事でやって来た人が仙台に戻ると言うので、その人の車に乗せてもらった。仙台の大学に行っていたYさんに会おうと思ったのだ。住所を頼りに雨の降る中、夜遅くに彼女のアパート(寮?)まで車で送ってもらった。ところが運悪く、隣室の人(多分同じ大学の人だった)に彼女は帰省していて留守だと告げられる。仕方なく、勝手にYさんの部屋に泊めてもらうことにした。多分、鍵はかかっていなかったか、お隣さんが預かっていたのだと思う。

Yさんに会えなかったので、山形の大学に行っている同じクラスメートのAちゃんに会いに行こうと思いついて、翌日は仙山線で山形に出た。途中下車して山寺(立石寺)に寄り、松茸ご飯を食べたのが忘れられない。山形に着いて、駅から大学の寮に電話したら、なんと彼女も山形を留守にしていた。結局、友達には会えず、米沢に出て、白布温泉のユースホステルに泊まった。前もって予約していなかったが、女一人なんですと言うと泊めてくれた。この手で、何度飛び込みで泊まったことか。

昔はアパートや寮の部屋には電話がなかったから、事前に連絡など取りようがなかった。それでも不便と思わなかったのは時代だろうな。だれもが携帯電話を持つ現代なら、すれ違いなど起きようがないけれど、面白味に欠けるような気がする。

1.jpg

2.jpg

3.jpg
本日の林試の森。ショカツサイ(諸葛菜)があちこちに咲いている。

4.jpg
ボランティアがお世話をしている目黒線緑道の花壇。

5.jpg
近所の八重桜が開花

6.jpg
そら豆はだいぶ前から出ていたが、初めて買う。さやのまま魚グリルで焼いた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『とんび』 [映画]

初夏のような陽気だった。登校する小学生を見ていたら、半袖姿が結構いたほど。朝の散歩は洗足池へ。歩いていて、海棠が咲いている家が意外と多いことに気付く。桜のように大きくならなくとも華やかなのが好まれるのかな。


1.jpg

3.jpg
本日の洗足池

2.jpg
畳3畳分くらいの所に一面レンゲソウが咲いていた。子どもの頃を思い出す。

4.jpg
紐につながれて散歩するネコを初めて見た。

5.jpg
途中の家で見た「水吉」という名のツバキ


早めのお昼を食べて、品川に映画に行く。本日公開の『とんび』を観た。重松清さんの原作はかなり以前に読んだが、テレビドラマは観ていない。昭和37年、瀬戸内の町の運送会社で働くヤスは妻との間に息子が生まれる。ところが息子が3歳の時に妻が事故で亡くなってしまう。ヤスは彼ら親子を自分の家族のように思い、手を差しのべてくれる周囲の人たちの助けを借りながら息子を育てていく。

高度成長期の時代から数十年間にわたる父と息子の家族愛を描いている。頑固だが純情な男、不器用で素直に愛情表現ができない昭和の父親を阿部寛が好演。笑いあり、涙ありのハートフルな作品で、温かい気持ちになれる。久しぶりに映画を観て泣いた。


6.jpg
お昼はおにぎり。今年初めてキュウリを買って、三五八漬けにした。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

歩くのには最高の季節 [暮らし]

昨日は歩けなかったので、今日は行くぞ!と洗濯だけで掃除は後回しにして、8時前に家を出る。北風が吹いていたが、陽射しがあって、歩くのにはちょうどよい気温だった。

5日ぶりの林試の森は木々が芽吹いてきて、もえぎ色の新緑がなんとも美しい。林の中の小道を歩くとヤマブキの鮮やかな黄色に目を奪われ、足元を見ると可愛いスミレが固まって咲いている。これからは森林浴に最高の季節。歩くのが楽しい。


1.jpg
本日の林試の森

2.jpg
スミレ

3.jpg
クサイチゴ

4.jpg
ムラサキケマン

5.jpg
途中の家の庭で見た白ヤマブキ

11時に連れ合いとコーヒー豆屋とパン屋へ。「疲れた」とつぶやきながら歩いていた。どうも最近「疲れた」の回数が増えているような気がする。疲れたの意味が本人の言葉で語られることがないので、想像するしかないのだが、いろいろな不安が渦巻いているのかもしれない。できない、わからないことが増えていくのを本人が一番感じているだろうから。

帰りに以前お世話になったケアマネージャーにバッタリ出くわす。デイサービスを2カ所断れたあとは介護保険を使っていないため、会う機会がなかった。あちらから様子を尋ねてくるわけでもないし、こちらからの相談事もなかった。私が病気やケガで介護できなくなった場合は頼らざるを得ないけれども、今はお願いすることは何もない。

6.jpg
夕飯は、ぶりの照り焼き・ニンジンのオリーブオイル炒め・大根とホタテ缶詰のサラダ・スナップエンドウ。いつも主食はなし。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

付き添いで一日が終わる [テニス]

コーチが試合に出るため、金曜日の連れ合いのテニスレッスンが今日になった。月曜日が雨で中止になったので、5日ぶり。朝はまだ雲が多かったが、風はなく上々のコンディション。テニスの調子はまあまあだった。水曜日は和菓子屋が定休日で、残念ながらお弁当は手に入らず。


1.jpg

2.jpg

午後は連れ合いの月一度の受診日で、今度は病院に付き添う。予約時間が午後2時半だったので、お昼を食べてすぐにスーパーに行き、夕飯の食材をそろえてから病院に向かった。診察を終えても薬局で時間がかかるし、結局今日は散歩にも行けず、連れ合いの付き添いで一日が終わる。読みかけの本が一向に進まない。


3.jpg

4.jpg
近所の花桃

5.jpg
八百屋で勧められて以来お気に入りの、滋賀県のブランドネギ「安土信長葱」を鶏肉と炒めた。とろりとして甘くて、旨い。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ホワイトアスパラを食べに行く [食べる]

朝、洗足池まで散歩。4日ぶりに行ったら、桜の花は6-7割散っていた。代わりに枝垂れ桜、山吹、ミツバツツジ、シャガなどが見頃になっている。花冷えの日が続いたが、春爛漫の季節を迎えた。


1.jpg

2.jpg

3.jpg
本日の洗足池


昼近くに家を出て、三田のコートドールへ。春の恵み、ホワイトアスパラを逃してはならじと姪夫婦を誘って、ランチをした。いつも連れ合いの誕生日食事会に来てもらっていた姪の婿さんと2年半ぶりに会う。フリーで映画関係の仕事をしているので、映画業界の話など聞く。

連れ合いは朝から「疲れた」を連呼して、いまいち機嫌が良くなかったが、コートドールのスタッフの皆さんのおもてなしで気分が良くなり、いつものようにシェフとハグして帰って来た。シャンパン1杯しか飲まなかったのに、帰宅して動画を見ていると思ったら、椅子に座ったまま寝ていた。やっぱり外出は疲れるのかな。

食べた料理:ランチコース+アラカルトからホワイトアスパラを2皿とってシェア
〇飲み物:グラスシャンパン(全員)白・赤ワインをグラスで(私と姪)
〇アミューズ:桜海老とチーズのトースト
〇前菜①:フランスロワール産の茹でホワイトアスパラ(甘みとほろ苦さがあって絶品)
 前菜②:鰆の燻製
〇主菜:エイのほほ肉とキャベツのシェリーソース(私)
    牛ほほ肉の赤ワイン煮(3名)
〇口直し:アールグレイのシャーベット
〇デザート:イチゴのムース
〇小菓子&コーヒー

4.jpg5.jpg7.jpg6.jpg9.jpg8.jpg10.jpg11.jpg12.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

昼寝の時間がとれず [暮らし]

昨日から雨が降り続く。気温が上がらず、冬に戻ったかのような寒さの中、鍼灸院へ。連れ合いのテニスレッスンが中止になったので、急遽予約して10時から治療してもらった。今朝、また連れ合いに4時半に起こされたため、鍼を打ってもらっていて眠りそうになる。帰りがけにスーパーとパン屋に寄り、買い物。

午後は家に居て昼寝をしたかったが、1週間前に髪のカットを予約していたため、今度は美容院へ。帰宅して3時のお茶をしたりしていたら、昼寝をする時間がとれなかった。昨夜はいつもより1時間遅れの11時就寝だったので、睡眠時間5時間半はこたえた。私の場合は7時間は寝ないとだめ。

連れ合いが寝たあとに彼のパソコンの最適化やウイルススキャンをしていて遅くなった。連れ合いのパソコンのモニターに突然「このパソコンはウイルスに感染しています」というマイクロソフトの警告が出たため、あやしいと思い、私のパソコンで調べたら、サポート詐欺と判明。それで、本物のマイクロソフトの指南に従って、パソコンをチェックした次第。


1.jpg
2日間の雨で散った桜でおおわれた地面。今年の桜も終わりだと思うと寂しい。

2.jpg
プルメリアの鉢でのさばっているムラサキカタバミ。外来種で繁殖力が強い植物らしい。去年雑草だと思っていたら、花が咲き、可愛いのでそのままにしていた。今年は何倍にも増えている。

3.jpg

4.jpg
スーパーに珍しい青森産の桜マス(本マス)があったので、バター焼きにした。オリーブオイルで焼いたカブにバルサミコをかける。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「ムーンライト・イン」を読む [読書]

雨が降らないうちに歩こうと、折り畳み傘をリュックに入れて準備を整え、7時にベランダに出て空を見上げたら、既に降り始めていた。諦めて一日中引きこもって、本を読んだり、GAYOで映画を観たりして過ごす。一歩も外に出ていないけど、花散らしの雨で桜はほぼ散っただろうな。

続けて中島京子さんの作品を読んだ。2冊目は「ムーンライト・イン」。仕事を失い、自転車旅行に出た30代の拓海は夜遅く高原の町に着く。雨が降りしきり、野宿は無理とペンションとおぼしき家を訪ねる。そこはかつてはペンションだったが、今は持ち主の老人と世代の違う女性3人が暮らしている家だった。拓海はそこでの仕事を手伝いながら、さまざまな事情を抱えた4人の住人と共同生活をすることになる。ほどよい距離をとりながらの平和な暮らしがしばし続くが、それぞれの秘密が徐々に明らかになり、拓海も含めて皆新しい生活へと移っていく。

中島京子さんの作品は読んでいて疲れないし、ハッピーエンドというわけではないのに読後感が非常にいい。すっかりハマってしまった。あと2冊借りているので、当分の間中島ワールドに浸ることになりそう。


5.jpg
今朝の抹茶

6.jpg
日曜の朝はおかゆ。昨日の鶏胸肉のスープを使った。友達から、胸肉1枚にだし汁(600-700㏄)を使い、肉を引き揚げたあと汁を沸騰させ、瓶に入れ、冷蔵庫で保管して、煮物などに使うとよいと言われた。

4.jpg
昨日、山椒ちりめんとえのきだけの梅煮を仕込んだ。今朝はおかゆにのせたが、納豆に入れることが多い。

1.jpg

2.jpg

3.jpg
昨日の午後、お茶屋に行く途中で見た、源平しだれ桃、海棠、黄梅。
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

「長いお別れ」を読む [読書]

朝、林試の森まで散歩。晴れていて、まばゆいばかりの陽射しが降り注いでいるのに寒かった。まだ桜は残っていたが、木の芽がどんどん出てきて、もえぎ色の森になるのも間近だ。


1.jpg

2.jpg
本日の林試の森。徐々に新芽が出てきている。

3.jpg
ソメイヨシノではない桜。桜は100種類くらいあるらしい。

5.jpg
ハナモモ

6.jpg

7.jpg

8.jpg
ツバキは見頃が過ぎた。上から、レディケイ、岩根絞、大虹という名前。

中島京子著「長いお別れ」を読んだ。図書館で何気なく手に取った本で、この著者の作品は読んだことがないなあ、一度読んでみようと借りて来た。

悠々自適の生活を送っていた元校長の東昇平はある時、高校の同窓会に出るのに途中で混乱してしまい、家に戻ってしまう。妻が病院に連れて行くとアルツハイマー型認知症と診断される。妻・娘3人・孫がそれぞれに昇平の病気と向き合いながら、10年後に見送るまでを描いた連作短編集。深刻なテーマながら、ユーモアも散りばめてあり、文章も読みやすい。進行していくにしたがい、家族はさまざまなトラブルに見舞われるが、常に現実的に明るく対処していく。

孫が通うアメリカの学校の校長先生が、少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから、認知症のことを、long good-bye(長いお別れ)と言うのだよと孫に話す。それがタイトルになっている。なるほど、我が家も長いお別れの途中というわけか。

連れ合いの場合も、元同僚の方たちとの飲み会会場への道がわからなくなり、電話をして途中まで迎えに来てもらったことがあった。その場所は昔から何度も行っているし、自分が幹事でいつもその店を使っていたというのにたどり着けなかったと知った私は彼の病気を確信。その2年くらい前から、なんとなく異変を感じていたので、驚きというよりやっぱりという気持ちだった。


0.jpg
昨日会った友達に教えてもらった鶏胸肉の料理を早速やってみた。鍋に水を入れ、ぐらぐら煮立ったら、皮を取り除いた胸肉を入れ、すぐに火を止め、蓋をしてそのまま放置しておくだけ。それだけで中まで火が通り、しかも肉が柔らかい。ソースはお好みで。今夜は、練りごま・マヨネーズ・醤油・酢・酒で適当に作った。肉を入れる前にお湯にコンソメを加えてみたが、和風だしのほうがいいかも。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

昔のテニス仲間と花見 [友達]

昨夜から降り出した雨は朝には止むとの予報だったが、7時過ぎまで降っていた。コートは濡れていてもレッスンはできるだろうといつもの時間に連れ合いとタクシーでコートに向かう。2面のうち1面は面が平らでないのか、エンドライン近辺に水溜まりができていた。今日は運よく隣のコートの借り手がいなかったため、水が溜まっていないコートでのレッスンとなる。真冬並みの寒さだったが、連れ合いの調子は上々。


1.jpg

連れ合いに早めのお昼を食べさせて、私は洗足池へ。12時半に昔のテニス仲間3人と待ち合わせ、花見をした。桜の下での宴会やアルコールは禁止のため、休憩所でおしゃべりしながら、各自持ってきたものを食べる。桜は昨夜の雨で大分散っていたが、それでもまだきれいだった。立会道路の桜並木、目黒川、洗足池、林試の森と一人花見を堪能し、最後に友達とにぎやかな花見ができて、よかった。


8.jpg
アルコールなしだったのがちょっと残念。

2.jpg

3.jpg
山の方の桜。びっしりと花びらが落ちていた。

4.jpg
池の周りの桜の下では、禁止されているにもかかわらず、何組かがシートの上に座って花見をしていた。

5.jpg
ツツジ

6.jpg
西洋シャクナゲ

7.jpg
山吹
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感