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「かたづの!」を読む [読書]

中島京子著「かたづの!」を読んだ。舞台は江戸初期の南部藩八戸氏。藩主の一人娘、弥々は父亡きあと婿を迎え、跡取りの息子を授かるが、南部藩宗家の藩主で叔父にあたる利直に夫や息子を毒殺されてしまう。そこで、弥々は女城主となり、娘に婿をとったあとも国を守るために奮闘する。八戸から荒れ地の遠野に移封 させられたり、伊達藩との金山をめぐる領地争いに悩まされたりと心が休まる時のない生涯を送る。

物語は角が1本だけの羚羊(かたづの)の語りで進む。弥々に惚れた河童が出てきたり、猿や蛇も登場するファンタジックな時代物だが、登場人物は史実に基づいている。国を守るために戦いを避け、藩士を無駄死にさせまいと、権謀渦巻く武士の世を男勝りの才覚と器量で当主として生きた女性の一代記。初めはファンタジーなのかとちょっとがっかりして読み始めたが、途中から全く気にならなくなった。逆にかたづのに語らせることによって、理解しやすく、内容がスッと入ってきた。一風変わった時代小説だったけど、十分楽しめた。


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今朝の抹茶。和菓子屋が休みで生菓子が買えなかったので、映画に行った時に秋田美彩館でクルミ饅頭を買う。

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本日の洗足池。枝垂れ桜は終わりに近づき、八重が咲き始めている。ヤマブキも八重。

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途中の家で見た薄ピンクのつつじ

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目黒線緑道の西洋シャクナゲ

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台湾パイナップルを切らさずに週1-2個買っている。今夜は豚肉の炒め物にも入れた。
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